明成皇后殺害事件、日本のテレビ局が取り上げる
テレ朝の人気ニュース番組、24日に特集を放送へ
1895年に起きた明成皇后(日本での呼称:びんぴ)殺害事件の全ぼうや、実行犯たちの子孫が110年ぶりに韓国を訪れ謝罪する場面を盛り込んだ特集が、24日夜10時からのテレビ朝日のニュース番組で放送される。
日本の地上波テレビ局のニュース番組のうち、最も高い視聴率(20%)を誇るテレビ朝日の『報道ステーション』は24日、明成皇后殺害事件に関する14分間の特集を放送する。今回の特集は、韓国を代表するドキュメンタリー演出家であり、韓中日3国放送プロデューサー・フォーラムの常任組織委員長を務めるチョン・スウン監督が、2005年に制作したドキュメンタリー『110年ぶりの追跡 明成皇后殺害事件』を基にしている。テレビ朝日の関係者は「日本人があまりよく知らない歴史的事実という観点から、特集番組を放送することを決めた」と説明している。
明成皇后殺害事件は、日本ではほとんど知られていない「恥ずべき歴史」だ。チョン監督のドキュメンタリーは、朝鮮駐在の日本公使だった三浦梧楼が、48人の刺客を動員し、景福宮に乱入して明成皇后を暗殺したという歴史的事実のみならず、実行犯の一人である国友重章の孫に当たる河野龍巳さん(88)、家入嘉吉の孫の嫁に当たる家入恵子さん(76)などが初めて韓国を訪れ謝罪したことにも触れている。テレビ朝日のニュース番組は05年以降、毎年韓国を訪れ、しょく罪を続ける子孫たちの姿を取材している。
チョン監督は、テレビ朝日が明成皇后殺害事件を取り上げることについて、「韓流ブームなどで韓国に対する日本人の関心が高まる中、両国の歴史に埋もれた真実について知ってもらおうという趣旨によるものだ」と語った。なお、この特集番組は当初、日本の終戦記念日に当たる今月15日の前に放送される予定だったが、水害などの災害が相次いだため、放送が延期されていた。
「韓日文化交流会議」の委員長を務めるタングク大の金容雲(キム・ヨンウン)碩座(せきざ)教授(寄付金によって研究活動が行えるよう大学の指定を受けた教授)は、「日本のテレビ局は最近、過去の植民地支配や帝国主義に対する反省を盛り込んだ番組を放送しているが、これほどまでに直接的な内容を扱ったことはなかった。日本の歴史上では存在しなかった出来事のような扱いを受けている明成皇后殺害事件について正面から取り上げ、当時の実行犯の子孫たちが韓国を訪れ謝罪する場面を放送することにより、相当な反響を呼ぶだろう」と話す。なお、テレビ朝日は近日中に、ドキュメンタリー番組『テレメンタリー2009』で、明成皇后殺害事件を取り上げた30分間の特集を放送することも決めている。また、チョン監督は来年春、2時間に再編集したドキュメンタリー映画を、日本全国を巡回して上映する計画も発表した。
- 2005年5月、キョンギ道ナムヤンジュ市の洪陵で、明成皇后(日本での呼称:びんぴ)=1851-95=殺害事件の実行犯の一人、国友重章の孫に当たる河野龍巳さん(右)が、朝鮮王朝第26代国王・高宗の孫に当たる李忠吉(イ・チュンギル)さんの前で謝罪した。
チェ・スンヒョン記者
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