倉敷市は２７日、チボリ公園跡地利用で、市が打ち出した市民公園計画に対するクラボウの提示案を明らかにした。中央の倉敷用水沿いに緑道を確保した上で、市に用水南東部１ヘクタールを売却する内容。実現すれば、ＪＲ倉敷駅北に大型商業施設と一体化した広大な市民公園が誕生する。

　クラボウが再開発事業主体の決定に伴い、市に示した。市は要望がほぼ取り入れられていることから、おおむね了承する意向。用地取得は、議会と協議し応じるという。

　提示案では、跡地北西部に隣接する市有地との等積交換などにより、幅８メートルの用水部分を拡幅して幅２２メートルの緑道公園用地を確保。さらに県から市に譲渡された屋外音楽堂「ミュージックパビリオン」などを含む敷地１ヘクタールを市に売却する。市が求めた条例に基づく緑地確保は、開発計画との整合性を踏まえて配慮するとしている。

　市企画経営室は「にぎわい創出につながる公園整備に向け、引き続きクラボウ側と協議する」と話している。