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<発言09>兵庫県農業協同組合中央会会長石田正さん/日米FTAは断固阻止2009.08.22 日刊紙 1頁 総合 (全1,183字)
私たち農協は、民主党が掲げた日米FTA(自由貿易協定)は断固粉砕だということで、運動していこうとなっています。
農業なくなる 関税が撤廃されて安い農産物が入ってきたら、日本農業は負けてしまいます。そしたら農業はなくなっていくと思う。これは私たちもがんばらないかん、と思っています。
民主党はいま、農産物を除くとか農業を守るとかいうてますが、これは信用できへんなと。農業を除外した日米FTAなどありえないそうですね。

農家の人たちは、民主党が「戸別所得補償」をするというので喜んだんやけど、このFTAの中身知ったら失望するんちゃうかな。
しかし自公政府も、オーストラリアとのFTAの交渉をすすめています。それなのに自民党は日米FTA問題で民主党を非難していますが、これはおかしい。日豪はよくて日米はダメというのでは整合性がない。自民党は、選挙むけの言葉ではなくて、日米FTAを本当に阻止してほしいけど、こんなことでやれるのだろうかと思います。
日本は、必要のないミニマムアクセス(最低輸入機会の提供)米をどんどん輸入しています。それで汚染米も出てきました。農産物輸入自由化路線のせいで食料自給率は40%。先進国でこんなに低いのは日本だけでしょ。食料危機といわれているのに、とんでもないことです。
私が特に言いたいのは、今後の農業を考えた場合、農家所得を増大させることがどうしても必要だということです。このままでは農家は崩壊です。
1990年には全国で82万戸だった専業農家がいま35万戸。収入が減少の一途で、やっていかれへんのです。担い手の確保も、生活できる収入があるかどうかが前提です。採算が取れないから新規就農者がすぐ帰ってしまう。就農率も減っていると新聞に出ていました。
若者に希望を 私の地元の淡路島は、「神戸ビーフ」として売られる淡路和牛の産地で、「神戸ビーフ」の65%は淡路和牛です。それでも跡継ぎしようという人はほとんどいない。牛を育てるのは大変なのに採算が取れない。こんなんでどないせえというのか。農水大臣は1カ月くらい畜産を体験したらいいんです。ようわかるでしょう。
若者が希望を持って農業を職業として選択できる環境づくり、所得確保の対策を国がすべきです。しかし自民党はいまのところ、それを示していません。
共産党は、日米FTAに断固反対ですね。私たちと同じです。価格保障と所得補償も政策にしておられます。がんばってください。
われわれも、相手が政権政党であろうが、言うべきことははっきり言っていかなければと思います。
しんぶん赤旗