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朝青龍“親方”モンゴルっ子を熱血指導

 モンゴルの子どもに直接指導をする朝青龍=平塚市総合運動公園
 モンゴルの子どもに直接指導をする朝青龍=平塚市総合運動公園

 大相撲の横綱朝青龍(28)=高砂=が26日、神奈川県平塚市で行われている高砂部屋の合宿で、小学生向け相撲大会「朝青龍杯」(29日)に出場するモンゴル人の子ども5人にけいこをつけた。遠路はるばるやって来た子どもたちのために5年ぶりの合宿参加で、また割りやぶつかりげいこを熱血指導。言うことを聞かない日本の子どもたちにはカツを入れるなど、この日不在だった高砂親方(元大関朝潮)の“親方代理”のようだった。

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 また割りにはじまり、すり足、ぶつかりげいこ。準備運動から本格的な内容にいたるまで、朝青龍は身ぶりを交えて熱血指導を繰り広げた。ぶつかりげいこで相手を押せずにいる子どもには「ほらっ、そこ!!押すんだ!!」と背後から猛烈なゲキを飛ばす熱の入れようだった。

 平塚市での合宿は、秋場所前に行われる高砂部屋の恒例行事だが、部屋関係者によると朝青龍が参加するのは実に5年ぶりという。この時期は、モンゴルへの帰国や独自調整が当たり前で顔を出すこと自体が珍しく「久しぶりだよね。オレも大人になったよ」としみじみ。はるばる来日したモンゴルっ子たちに触発されたのかもしれない。

 師匠の高砂親方は所要で不在だったため“親方代理”のような役割も買って出た。土俵を囲む観衆の私語がうるさいとみるや「けいこに集中できませんから静かにして下さい」と注意。日本の子どもたちによる相撲体験では、放り投げられた子どもをキャッチするパフォーマンスで喝さいを浴びた。

 このまま笑顔の一日で終わるかと思われたが、そう簡単に終わらないのが朝青龍。けいこ後、記念撮影で日本の子どもたちがなかなか整列しようとしない姿に「ほら!!早く並べよ!!」と一喝した。言うことを聞かない悪い子には、“朝青龍親方”はとっても厳しい存在のようだ。






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