児童買春などの容疑で「援デリ」業者逮捕

　出会い系サイトで少女になりすまして援助交際の相手を募り、応じた客に自ら雇った女子中学生らを派遣したとして、大阪府警東淀川署などは２７日までに、児童買春・ポルノ禁止法違反などの疑いで、住所不定、無職渡辺利容疑者（４０）と客３人を逮捕した。

　東淀川署によると、こうした援助交際を装うデリバリーヘルス（無店舗型性風俗店）は「援デリ」と呼ばれ、近年になって横行。渡辺容疑者は「出会い系サイトにある女性の書き込みのうち半分は業者のもの」と供述しており、業務の実態解明を進める。

　渡辺容疑者の逮捕容疑は２００７年３月ごろからことし７月にかけ、１４歳の女子中学生を含む少女を、援助交際に応じるとした客に紹介。ホテルなどでわいせつな行為をさせる業務を営んだ疑い。

　東淀川署によると、渡辺容疑者は援助交際を希望する女性が書き込みする出会い系サイトで少女らを勧誘。１回２万～８万円でわいせつな行為をさせ、３～４割を自分の取り分としていた。ことし７月までの約２年間の売り上げは約２０００万円で、自らは約６７０万円の利益を得ていた。（共同）

　［2009年8月27日20時42分］