文部科学省と県教育庁は２７日、４月に小学校６年と中学３年の全児童・生徒を対象に行った全国学力・学習状況調査（全国学力テスト）の結果を都道府県別に発表した。国語、算数・数学の２教科で知識をみるＡ問題と活用力をみるＢ問題の平均正答率で、沖縄県の公立校の平均正答率は、小学校国語Ｂが４６位、小学校算数Ａが４１位、そのほかの６種類で最下位だった。

　県内からは、小学校２６３校１万５８６２人、中学校１５７校１万５５２８人が参加した。

　県内の正答率は、小学校が国語Ａ６４・５％（全国比マイナス５・４ポイント）、同Ｂ４６・４％（同４・１ポイント）、算数Ａ７７・１％（同１・６ポイント）、同Ｂ４８・９％（同５・９ポイント）。中学校が国語Ａ６９・５％（同７・５ポイント）、同Ｂ６８・０％（同６・５ポイント）、数学Ａ５１・４％（同１１・３ポイント）、同Ｂ４５・４％（同１１・５ポイント）だった。昨年に比べ、全国平均との差は２種類で広がり、６種類で縮まった。

　県の金武正八郎教育長は同日、テスト結果について「全国平均を達成できる確かな手応えが感じられ、大変うれしく思っている」と喜んだ。