2009年8月27日 20時15分 更新:8月27日 20時16分
衆院選で劣勢が伝えられる自民党が、インターネットCMに力を入れている。計6本製作。特に、鳩山由紀夫・民主党代表そっくりの男性が登場するアニメ版は注目を集め、21日から新たな作品も放映している。自民党広報本部の担当者は「若者層はネット利用率が高く、無党派が多い。新たな支持獲得につながれば」と、巻き返しに期待する。
21日から公開しているアニメ版は、鳩山氏そっくりのラーメン店主が主人公。外国人客が「油が足りなーい」と不満を言うと、店主は「じゃあ、給油しますよ」と油を注ぐ。しかし、福島瑞穂・社民党党首似の女性客が「ちょっと! 給油はやめるんじゃなかったの?」と迫ると、店主が「給油、やめます」と油入りスープを捨てる場面もある。
海上自衛隊によるインド洋の給油活動に反対してきた民主党の姿勢をただす狙い。店主は最後に民主党の子ども手当1カ月分と同額の2万6000円分のふりかけをラーメンにかけ、ラーメンがひどい状態になる。再生回数は7日間で22万回に迫る勢いという。
自民党は大手広告代理店を交え、ネットCM戦略を練ってきた。費用は製作費のみで、放映手数料がかからず、低コストで済む。党担当者は「再生回数が予想以上で驚いている」と手応えを強調する。【木下訓明】