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ベトナム人結婚偽装容疑9人逮捕 宮城・福島両県警

 ベトナム人と日本人が偽装結婚をしていたとして宮城、福島両県警が、公正証書原本不実記載などの疑いで、相馬市小野、無職高玉良雄容疑者(63)ら男女9人を逮捕していたことが26日、分かった。いずれも同罪で起訴されている。両県警は、背後に偽装結婚をあっせんする組織があるとみて捜査している。

 起訴状などによると、9人は2005年9月〜08年11月、ベトナム人が配偶者在留資格を得られるよう計画、結婚の実態がないのに相馬市役所や仙台市若林区役所などに計4組の婚姻届を出し、戸籍簿の原本にうその記載をさせたとされる。

 これまでの調べでは、高玉、建築業鉾建貢(53)=相馬市=両被告は無職トリン・ミン・タム被告(31)=同=から300万円のあっせん料を取り、無職木村さゆり被告(36)=仙台市泉区=を紹介。ベトナムに提出用と見本用の婚姻届を郵送し、タム被告に記入させた上で返送させた。

 若林区役所に08年11月、婚姻届を出し、鉾建被告が木村被告に報酬25万円を支払ったという。タム、木村両被告が会ったのは1度だけだった。

 ほかに起訴されたのは、解体工山家啓太(26)=白石市=、漁業高橋孝雄(58)=南相馬市=、工場従業員ゴー・ティ・ミー・レー(31)=相馬市=、食品加工会社従業員グェン・ティ・ゴク・フク(42)=多賀城市=、工員パム・ヒュン・トゥエン(24)=愛知県安城市=の5被告。

 タム、木村両被告の初公判は26日、仙台地裁であり、検察側は起訴内容を認めた両被告に懲役1年を求刑した。


2009年08月27日木曜日

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