まずはこの話題。
アメブロでブログを書いている辻ちゃんが「1ヶ月前から飲んでる」と紹介したサプリを、アメブロでブログを書いている辻ちゃんの旦那である、同じくアメブロでブログを書いている杉浦太陽くんが半年も前に「希美も飲んでるし☆」とブログで紹介してたという話。
記事を消してないのはえらいですね。気付いてないのかな。
- ☆美肌になるために♪♪☆|辻希美オフィシャルブログ「のんピース」powered by Ameba
- 元気の秘密!☆|杉浦太陽オフィシャルブログ『太陽のメッサ○○食べ太陽』 powered by Ameba
ま、いわゆるステルスマーケティングなんですけど、興味深かったのがこのトピックへの批判記事の内容。
しかし「ヤラセ」を「ステルスマーケティング」と言葉を変えるとは・・・ものは言いようだねw
記事にもあるように、マクドナルドのサクラがばれたときも「サクラじゃない、ステルスマーケティングだ」と言い逃れをしてたよね。
ぼくにとっては「ステルスマーケティング」ってのは100%ネガティブな意味しか持たないんだけど、この方にとっては「ヤラセ」よりもずいぶん悪いイメージが緩和されるらしい。
たしかに「ステルスマーケティング」って最初に出てきたときは、超クールなマーケティング手法だったのかもしれない。ぼくも初めて聞いたときも(たしかタバコのケースだったかな)、「なるほどなあ。すごいなあ」という気持ちと「そこまでやっていいのか」という気持ちが半々だった気がする。
だからまああんまり詳しくない人だと「ヤラセはダメだけど、ステルスマーケティングはアリ(ギリギリオッケー)」くらいになっちゃうのかもしれないですね。
もちろん実際にはステルスマーケティングは、サブリミナル効果と同じで倫理的な側面で批判されているわけですが。
このへんはカタカナの悪いところですね。なんとなくカッコ良く見えちゃう。バカバカしい話だけど、事実としてあると思う。
「暴走族」を「珍走団」と呼び変えよう運動のように、もっとカッコ悪い固有名詞をつけていかなきゃいかないのかな。
あと、このへんのサイバーエージェントのタレントブログのマネタイズについては、その危険性も含めて(それをどうもわかってなさそうなのも)以前に書いてました。自分でも忘れてて、コメントがついてて思い出したんだけど。
今回の、アメブロでブログを書いている辻ちゃんと、同じくアメブロでブログを書いている杉浦太陽くんのブログでやった記事広告はサイバーエージェントじゃなくて、子会社のTMNが請けてるのかな。
- 著名人メディア専門マーケティング会社 株式会社TMNを設立/株式会社サイバーエージェント
- TMN!!|サイバーエージェントではたらく広報担当のブログ
- サイバーエージェント、アメブロ著名人ブログ活用のPR専門子会社
[追記]
タイトルは赤いプルトニウムっぽく読んでほしいんだけど、その赤いプルトニウムもアメブロでブログ書いてるんだね。
もうひとつ。ステルスマーケティングについてWikiに整理しました。
コメント(2件)[コメントだけのRSS]
はじめまして。
トラックバックありがとうございました。
私もWeb屋として働いていまして、記事の「ステルスマーケティング」についてはギリギリオッケーどころか、完全にアウトだと考えています。
(同じWeb屋として、自分の飯のタネを貶めてまで儲けを出している輩は許せないとまで思っています。)
引用していただいた文は「皮肉」のつもりで書きました。
冗談っぽく記事を書くことでとっつきやすくしてみたのですが、あらぬ誤解をさせてしまったようですみません。
私達のように仕事でマーケティングを多少なりともかじっている人は本質を見破りますが、指摘の通り、言葉を言い換えてしまうと一般の、素人にはそれがなかなか分かりません。
(サイバーエージェントの狙いが正にそこで、定義を有耶無耶、あいまいにすることでタレントブログのマネタイズとして悪用していますね。)
最後に。
アメブロの運営スタッフがいつ気付いて、辻ちゃんの記事が消されることになるのかワクワクしながら監視を続けたいと思います。
長文失礼しました。
投稿者: CALCIO | 2009年8月25日 21:59
CALCIOさん、コメントありがとうございます。
ぼくは「Web屋」って呼ばれる人がどういう仕事をなさっているのかよくわかってないのですが(けっこうたくさんいますよね)、ステルスマーケティングが流行ることで、お仕事に影響が出るんですか?
ぼくはサイバーエージェントって会社を別に好きじゃないし、肩を持つつもりもないのですが、彼らが意図的に言い換えてるのってどこを指しておっしゃってますか?
あそこにはステルスマーケティングが持つネガティブなイメージくらいはわかってる人が何人かはいるはずなので、そんなリスキーなことはしないと思うのですが(むしろトレンダーズのように削除、隠蔽ならわかるのですが)。
WOMJのような、それこそ「マーケティングを多少なりともかじってる人」の集まりでさえ、このあたりは曖昧なまま進んでいるので、このへんは知識だけでどうにかなるものではなくて、モラルとか倫理感が問われているのだと思います。
だって別に今のところ違法ではないでしょう。サブリミナル効果の場合は、NHKや日本民間放送連盟がそれぞれ禁止してますけど(それでもやらかしてますけどね)。
ぼくらにできることは、政治家の失言や食品偽装疑惑なんかも同じなんですけど、こういう事実をきちんと残していくことなんだと思います。
総監視社会がいいとは思わないけど(むしろ怖いけど)、あまりに簡単に情報操作されすぎてる部分は是正されてしかるべきなんじゃないかなと。
投稿者: 河野
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2009年8月26日 10:06