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新型インフル、妊婦感染なら「ただちにタミフル投与」

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 日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は8月25日、妊婦の新型インフルエンザ感染が確認された場合、ただちにタミフルによる治療を開始することなどを勧める改訂版「妊婦もしくは褥婦に対しての新型インフルエンザ(H1N1)感染に対する対応Q&A」をホームページ上で公表した。

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 Q&Aは、5月に同学会が作成し、一般向けと医療関係者向けに分けてホームページに掲載。6月と8月上旬に内容の一部を改訂した。

 今回の改訂で第4版となる医療関係者向けのQ&Aでは、妊婦がインフルエンザ様症状(38度以上の発熱と急性呼吸器症状)を訴えた場合の対応について、世界保健機関(WHO)が「感染が疑われる場合には医師は確認検査結果を待たずに、ただちにタミフルを投与すべきとしている」と指摘。その上で、「発症後48時間以内のタミフル服用開始は重症化防止に最も有効」と妊婦に伝えるよう指示している。
 また、妊婦に感染が確認された場合は、ただちにタミフルによる治療を開始し、妊婦が患者と濃厚接触した場合は、予防的投与をすることを求めた。

 今回の改訂では、新たに「分娩前後に発症した場合の対応」にも言及。新生児も感染している可能性があるため、厳重に経過観察し、感染が疑われる場合には検査を行い、できるだけ早期に治療を開始するとしている。

 また感染した母親による授乳については、母乳を介した感染の可能性は現在のところ知られておらず、「母乳は安全と考えられる」とする一方で、直接授乳をするための条件として、▽タミフルあるいはリレンザを2日間以上服用▽熱が下がって平熱▽咳や鼻水がほとんどない−が必要とした。
 この3条件を満たしていない場合には、「母児は可能な限り別室とし、搾乳した母乳を健康な第三者が児に与える」としている。


更新:2009/08/27 17:55   キャリアブレイン

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