【社会】一宮市、患者遺族に和解金3000万円2009年8月27日 16時16分 愛知県一宮市は27日、2003年に一宮市民病院で膵臓(すいぞう)腫瘍(しゅよう)の手術を受けた後、5年近く意識不明となり、昨年3月に死亡した同県稲沢市の男性=当時(68)=の遺族に対し、和解金3000万円を支払うと発表した。損害賠償を盛り込んだ議案を9月2日開会の市議会定例会に提案する。市病院事業部によると、男性は2回目の手術後に心停止し、蘇生(そせい)措置をしたが、低酸素脳症のため意識不明の寝たきりの状態になった。 男性の遺族が06年に約8410万円の損害賠償を求め、名古屋地裁に提訴。市は今年6月に地裁から和解勧告を受けていた。 市は「手術に落ち度はなかったが、蘇生措置開始が遅れた可能性がある」として、和解金支払いを決めた。 市は旧尾西市民病院(現尾西記念病院)で95年に心臓手術を受け、急性呼吸不全で死亡した市内の男性=当時(74)=の遺族にも、和解金300万円を支払うと明らかにした。 (中日新聞)
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