G大阪・レアンドロも奪われた…カタール移籍発表
| 練習を終え万博を後にするレアンドロ |
◆ 一昨年のマグノアウベス、昨年のバレーに続き… ◆
G大阪は26日、FWレアンドロ(24)がカタールリーグのアルサードへ完全移籍することを発表した。本人の強い希望もあって約10億円の高額違約金が支払われることで折り合った。本人はこの日、吹田市内の練習場で最後の練習を行い、サポーターにも別れを告げた。なお、後釜に新潟のブラジル人FWペドロ・ジュニオール(22)の獲得が同日、電撃的に決定し、きょう27日にも正式発表される。
◆ 違約金10億円 ◆
二度あることは三度あった。一昨年のマグノアウベス、昨年のバレーに続き、またもG大阪のブラジル人ストライカーがシーズン途中で中東へと旅立つ。
午前9時からの練習に参加したレアンドロは、「今はガンバの選手として練習している。でも行きたい気持ちは変わらない。正直に言うと、その気持ちが試合に影響していた」と思いを吐露して帰宅。カタールとの6時間の時差の関係もあって、その後に正式に移籍が決まった。
19日の新潟戦前に、アルサードから高額オファーを受けたことが判明した。過去2度も中東に強奪された経験を持つG大阪としては、シーズン途中での移籍が不可能な契約を交わしていただけに、すぐに相手側へ拒否の返答をした。
本来ならば話はここで終わるはずだったが、すでに年俸3億円以上のビッグオファーに揺れ動いていたブラジル人FWは、そのクラブ側の動きに不信感を募らせた。新潟戦後に西野監督と会談を持った時にも「これだけ大きなオファーが来ているので行かせてください」と開口一番に直訴。不安定な精神面が試合でのプレーにも影響し始めたことに加え、相手側が違約金を最終的に10億円以上に積み上げたこともあって、クラブとしても放出せざるを得ない状況となってしまった。
夏休み最後となるファン対応日だったこの日は、約300人ものサポーターが練習場に詰めかけた。「残ってください」というファンの声を笑顔で聞いたレア様だったが、その数時間後には移籍が決まり、もう二度とガンバの練習に参加することはなくなった。波に乗りきれないG大阪にさらなる試練が続く。
[ 2009年8月27日付 ]
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