呉市豊町大長の「ゆたか海の駅」が、休止していた宿泊、レストランなどの営業を9月中旬、再開する。「ゆたか海の駅 とびしま館」と改称。新たな運営会社が経営を担う。町内で数少ない飲食・宿泊施設の再開を住民は喜ぶ。
「とびしま館」は、洋室7部屋、和室2部屋で最大計34人の宿泊が可能。レストランでは安芸灘諸島の特産物を使った料理を用意。売店でも特産品の販売を予定する。
経営には同市下蒲刈町の民宿「トゥモローハウス」の経営者菅原正太郎さん(55)が、別会社として設立したA.K(菅原霞社長)が当たる。
市などによると、3月末の休止以降、事業に関し3件の問い合わせがあった。今月、呉市と山陽商船(竹原市)が出資する第三セクターの「ゆたか海の駅」、A.K、山陽商船が契約を結んだ。
市は「早期再開にホッとしている。できることは支援したい」。豊町観光協会の本末満会長は「再開は観光だけでなく、地元住民にとっても大きい。にぎわいにつながれば」と期待を込める。
【写真説明】事業者が決まり、営業を再開する「ゆたか海の駅」
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