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のりピーゲロ寸前「薬抜くため逃げた」

 覚せい剤取締法違反容疑(所持、使用)で逮捕された女優酒井法子容疑者(38)が、夫の高相祐一容疑者(41)の逮捕現場から姿を消し、出頭するまで所在不明になった6日間について「覚せい剤を抜くために逃走した」と供述していることが25日、捜査関係者への取材で分かった。酒井容疑者は「数年前から吸っていた」「疲れが取れるからと夫に勧められ、(使うと)疲れが飛んだ」などと覚せい剤使用の動機や時期についても口を開き始め、“完オチ”目前となっている。

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 空白の6日間はやっぱり逃走だった。酒井容疑者は、出頭直後「夫の逮捕で気が動転した」と計画性を否定。当初、所属事務所は自殺すら危惧(きぐ)したが、そんなタマではなかったようだ。

 酒井容疑者の逃走は総移動距離500キロにも及び、継母や夫婦で「社長」と呼び慕っていた建設会社会長ら4人と行動を共にしていたとされる。逃走にかかわった関係者の“役割”については口を閉ざしているが、この間に証拠隠滅を図ったとみられる。

 酒井容疑者は逃走を経て出頭し、覚せい剤の使用の証拠となる尿鑑定で反応が出なかった。専門家によると、常用者でも使用から10日ほどで尿鑑定はクリアできる。また、尿検査の器具は5千円程度で一般でも簡単に入手でき、自らの尿を調べた後で出頭の連絡をした可能性もある。

 毛髪鑑定でも覚せい剤使用の結果が出ないようにするためか、酒井容疑者は出頭時には髪を染めて、ショートカットにしていた。染毛剤は逃走当初に都内の量販店で購入し、準備していたとみられる。さらに携帯電話も故意に破壊された状態で見つかっており、覚せい剤の入手ルートなどを隠そうとした疑いももたれている。

 ただ、夫の“完オチ”で思惑は崩れ、酒井容疑者も覚悟を決めたようだ。7月5日に東京・南青山の自宅マンションで夫から渡された覚せい剤を使ったとして、警視庁は酒井容疑者を24日に追送検。当初は食い違っていた夫婦の供述も大筋で一致してきているという。

 酒井容疑者は、覚せい剤の使用動機とともに「使うと気持ちが良くなり仕事の疲れなども吹き飛んだ」などと供述。当初「昨年の夏ごろから」と話していた使用時期についても「数年前から」、「3、4年前から」などと常習性を認める供述に変わってきたもようだ。警視庁は今後、奄美大島での家族旅行中の使用や千葉の別荘での使用についても、厳しく追及する方針だ。

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