2009年8月12日20時46分
広島少年院(広島県東広島市)の法務教官が在院少年に暴行していたとされる事件で、広島矯正管区は12日、特別公務員暴行陵虐罪で起訴された田原克剛(かつのり)(43)、松本大輔(29)、野畑勝也(32)、菅原陽(あきら)(27)の4人の被告を同日付で懲戒免職にしたと発表した。当時の院長や次長の監督責任については引き続き調査を進めるという。
広島少年院で教官を統括する首席専門官だった向井義(ただし)容疑者(47)=現・奈良少年院次長=が特別公務員暴行陵虐容疑で広島地検に逮捕されたことについて、広島矯正管区の横山和洋第一部長は「(向井容疑者の)指導方法の功罪も調査しなければならない」と述べた。
懲戒免職の4人は、少年25人に対する計42件の暴行で起訴された。広島矯正管区の調査では、4人が関与した暴行件数は、08年3月〜09年4月に少年52人に対し計115件あったという。