中国5県で昨年新たに判明したエイズ患者とエイズウイルス(HIV)感染者は、過去最多の計53人に上ったことが、21日分かった。中四国のエイズ治療拠点病院(59医療機関)の連絡協議会で報告された。
保健所から各県に報告されたデータを基に、広島県保険医療部の宝来伸夫部長が報告した。中国地方の新規のエイズ患者は15人。内訳は広島7人、山口1人、岡山7人となっている。HIV感染者は38人で、広島15人、山口8人、岡山14人、鳥取1人。宝来部長は「男性同士の性接触による感染が増えている」と説明。県はコンドームの使用を呼び掛け、予防に努める。
広島市中区であった協議会は、中四国各県の担当者や医師たち約100人が参加した。報告後、名古屋市立大大学院の市川誠一教授(感染疫学)が講演した。
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