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【格闘技】

内藤VS興毅決定! 本紙既報通り

2009年8月26日 紙面から

 やはり世紀の対決は用意されていた−。WBC世界フライ級王者内藤大助(34)=宮田=に、元WBAライトフライ級王者の亀田興毅(22)=亀田=が挑戦することが25日、両者の所属ジムから発表された。内藤は6度目の防衛戦で、年齢的に引退を視野に入れており、日本人とはこれが最後の大一番になる可能性が高い。一方、現在20連勝中の興毅にとっては、07年10月に弟の大毅が内藤に挑戦して敗れて以来の“弔い合戦”になる。試合の日時、会場は未発表だが、11月中旬以降に都内の大会場が有力だ。

 水面下で慎重に準備が進められていた世紀の対決は、25日夜、突如報道各社に送られたファクスで「決定」が伝えられた。「内藤大助選手の6度目の防衛戦を亀田興毅選手と行うことで、宮田ジム、亀田ジムの双方が合意に至りましたことをご報告申し上げます」。過去の因縁も複雑に絡み合った、超ド級のビッグファイトだ。

 試合の詳細は「後日、正式に記者会見で」として明らかにされなかった。だが、内藤は前回の5度目の防衛戦(中国の熊朝忠に判定勝ち)からすでに3カ月たっていること、興毅は9月5日に東京・ディファ有明でウンベルト・プール(メキシコ)とのノンタイトル戦が決まっていることから、11月が最有力。会場は一部で両国国技館や日本武道館が取りざたされているが、近年まれに見るビッグマッチでかなりの観客動員が見込めることや、両者のファイトマネーも高額になることが予想されることから、より収容人数の多い場所になる可能性もある。

 今月30日で35歳になる内藤は、5月の熊戦で「圧倒的有利」と見られながら、両目尻を切る大苦戦を強いられるなど、年齢的に限界が近づきつつある。残り少ない引退ロードで、ファンが望む興毅戦を選んだのは不思議ではない。

 一方、2階級制覇を目指す興毅にとっては、大毅が内藤に挑戦した際、大毅の反則行為を指示し、3カ月の試合自粛を強いられた。この件については内藤に謝罪し、すでに両者の間にわだかまりはないが、リングの上であらためて“精算”したいところ。大毅は10月6日にWBA王者デンカオセーン・カオウィチット(タイ)への挑戦が決まっており、兄弟での世界フライ級2冠を年内に実現させたい。9月のノンタイトル戦は、その最後の前哨戦となる。

 両陣営の選手、ジム会長はコメントを発表。内藤は「ファンの皆さまのご期待に良い形でこたえられるよう全力を尽くして頑張ります。皆さまのご声援をよろしくお願いします」、興毅は「やっと世界戦が決まってホッとしています。大毅が内藤選手に挑戦してから2年。おれは兄として、あの時大毅が取れなかった緑のベルトを必ず亀田家に持ち帰ります。2階級制覇させてもらいます」とした。

 

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