東広島市にある少年院の暴行事件で、広島地検は、当時の少年院の教官のトップを、少年に暴行を加えた罪で起訴しました。
特別公務員暴行陵虐の罪で起訴されたのは、事件当時の広島少年院の首席専門官で、現在、奈良少年院次長の向井義被告です。
起訴状によりますと、向井被告は、4年前、私語をした当時16歳の少年の首をシーツで絞めつけ遺書の作成を求め、さらに、複数の洗剤を混ぜたビニール袋を少年の顔に近づけて、発生したガスを吸うように迫り、「少年院に26歳までいさせる」などと言ったとされています。
起訴内容について向井被告は「記憶にない」と否認しているということです。
当時、現場には、すでに起訴された元教官1人を含む複数の教官がいあわせたということですが、広島地検は、「向井被告の権限が絶大で、部下の教官は事態が飲み込めないまま手伝ったものと判断し、立件しなかった」と説明しています。(8/21 19:05) |