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【スポーツ】

福見選手、夢へ一歩 世界柔道初出場で優勝

2009年8月27日 00時19分

 女子48キロ級で優勝し、表彰式で金メダルを胸に笑顔の福見友子(左から2人目)。左は銀メダルのオイアナ・ブランコ=ロッテルダム(共同)

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 オランダのロッテルダムで26日開幕した世界柔道選手権の女子48キロ級で福見友子選手(24)=了徳寺学園職=が初出場で優勝を飾った。勝利の瞬間は手をたたき、ほっとした表情を浮かべた。

 第一人者の谷亮子選手(トヨタ自動車)の存在を抜きに語れない階級で戦ってきた。母の早苗さん(53)は「小学生の時に、谷さんに勝って世界一になると口にしていた」と明かす。16歳だった2002年、谷(当時田村)に土をつけて夢に近づいたが、その先の道は険しかった。

 07年は代表選考会で谷に勝ちながら、世界選手権は谷が代表に。宿敵が世界一となるのを、他選手の付き添いとして行ったリオデジャネイロで見せつけられて泣いた。昨年は足首を痛め、北京五輪も会場で見ていた。

 悲願の世界一に上り詰めた福見選手は礼をした後、観客席にいる母に向かって手を振った。積もり積もった悔しさを、ロッテルダムの畳で見事に晴らした。(共同)

 

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