やはり商工会議所がするからには、何かビジネスに結びつくのではないだろうかと私としては思いつくのですが、どうでしょうか?実際に儲かりますか?
「何も儲かりませんよ、こんなもの」
儲からない!?
「これは商工会議所として全然儲かりません。「参加費が高い」といって、商工会議所が儲けるためにやるのではないかとよく聞くのですが、全然儲からないです」
何のために?
「それは長期的に大阪全体が儲けるためですね。そのためにやるのです」
検定を受けようと思った方が実際に歩いて、食べたり飲んだりして。
「そのような人が『大阪ええとこですよ』と、みんなに言ってもらえると。また『それやったら大阪いこか』と。特に大阪は偏ったイメージばかりが特に首都圏のメディアから発信されるじゃないですか。大阪に来たら、ひょう柄のおばちゃんがいっぱい歩いているとか。
そうではないですよということを、少し違う面も発信していかなければならないと思いますので。特に江戸時代は『適塾』があったり、『懐徳堂』があったり、大阪人は学問に熱心でした、町人は。なにか商人の街だけと思われているのですが、いろいろな一面をこの検定を通じて、みなさんに知っていただきたいなと思っています」
私自身もラジオでリポーターをしておりまして、各地を飛び回っています。実際に、大阪検定を勉強しているわけですが。
「ありがとうございます」
はい、受験者です。おもしろい歴史が学べますね。
「いっぱいあるでしょ」
はい。
「今度テキストで出している『大阪の教科書』ですが、どちらかというと、みなさんが思っていたよりも大阪の歴史のところが少ないです。芸術や娯楽」
食文化とか。
「そのへんが多いでしょう」
食文化は写真がたくさん載っておりまして。
「そこだけマーカーが入っていますね(笑)」
1番に読みました(笑)今回の『なにわなんでも大阪検定』は何人くらいの方が受験されるのですか?
「だいたい6400人」
6400人!それは当初の予定とはどうですか?
「当初の予定とは、一応5000人を目標にしていたのですが、おかげさまで6400人の方が受けていただけるということで、本当にありがたい話しです」
そのうちのひとりです。
「ありがとうございます」
大阪検定の仕組みはどのようなのでしょうか?
「3級と2級、今回は2つのクラスです。1級は来年以降ですね。2級を合格した方だけ受けられるという形で1級の試験は実施します。2級と3級は、一緒に受けていただいてもかまわないです。3級は公式テキストから8割の問題が出されます。それで60%正解すれば合格。2級はテキストから60%出して、70%正解すると合格という形になっています。問題は、全部で100問。マークシート方式で、4択という形になりますので、記述式はありませんから、色塗りをちゃんとやっていただく」
鉛筆を忘れず。
「そうですね。鉛筆と消しゴムを忘れないようにしてください」
2級、3級の受験費用は、おいくらですか?
「全部込みで、3級が3300円。2級が4400円となっております」
それに合格すると?
「合格するとなんやねんということですが、まずはカード型の合格証をお送りします」
大事ですね。
「大事ですよ。これは飲みに行った時に自慢の種になるじゃないですか」
はい(笑)。
「合コンの時に使ってください(笑)。『大阪のことは何でも聞いて』という感じで。それと、いろいろな公的施設の割引券などを用意していますので、例えば海遊館の割引などもご用意しています。あと抽選で、いくつかみなさんにクルーズが当たったりとかもご用意していますので、それを励みに受けていただける方もかなりいらっしゃるのではないかと思います」
再チャレンジすることも可能ですか?
「もちろんです。何回も受けていただきたい。最終的には、みなさん1級を目指していただきたいですが、できればみなさん2級までは受けていただいて」
ステップアップしていただきたいと。
「だいたい2級レベルくらいまで知っていただいたら、みなさんかなり大阪のことを知っていただいているレベルになるのではないかと思います」
実技試験みたいなものはないのですか?
「大阪弁のスピーキングみたいなものですか」
そうです(笑)
「誰が判断するのかが難しいですね(笑)」
書きとり、聴きとりみたいな。
「僕は大阪弁でも泉州弁なので、少しアクセントが違ったりします。言い方が違ったりとか」
奥深いですね。
「どこが大阪弁だというはっきりした定義もないので、なかなかそこは。やったらおもしろいのでしょうけど。特に大阪出身者以外の方にそんなことをやりたいですけどね。いい案があったら言ってください」
そうですね。
|