1本のビデオで収入の道が:YouTube、人気ビデオに広告収益の機会を提供するプログラム
YouTubeは、人気の投稿ビデオを対象に、広告掲載による収益分配を可能にするパートナープログラムを開始した。
米Googleは8月25日、同社の動画共有サービスYouTubeに、一般ユーザーが投稿したビデオで広告収入を得られるパートナープログラムを追加したと発表した。まずは米国でスタートし、適用地域を広げていく計画。
YouTubeは2007年から「YouTube Partner Program(YPP)」の下、多数の視聴者を獲得するビデオを多く投稿するユーザーに対し、ビデオに広告を掲載することで収入を得る機会を与えてきた。今回YPPの対象を広げ、個人ではなく個別のビデオを対象に加える。
ユーザーが投稿したビデオが一定数以上再生されると、YouTubeが投稿者に対し、そのビデオに広告を掲載する機会を提供する。YouTubeは各ビデオが広告掲載に適しているかどうかを、再生回数、口コミ効果、コンプライアンス順守などの観点から判定する。対象となったビデオの画面の横には「Enable Revenue Sharing(収益分配を可能にする)」というボタンが表示され、投稿者がこれをクリックすると広告掲載を承諾したことになる。収入は投稿者のGoogle AdSenseアカウントに月単位で支払われる。
個別のビデオが対象になったことで、コンスタントにビデオを投稿できないユーザーにも収入の機会が広まった。ただし、個別ビデオの場合、従来のユーザーを対象としたYPPのメリットの多くは享受できないので、Googleはユーザーに対してYPPに申し込むことを推奨している。
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