2009年8月26日13時41分
手荷物サイズ規定の変更について案内する客室乗務員=東京・羽田空港
飛行機内に持ち込める手荷物のサイズが航空会社によってバラバラなのは不便だとして、国内航空各社は12月から、国内線の手荷物規定を統一する。各社の客室乗務員らは26日、羽田空港で利用客に変更を知らせるうちわを配り、理解を求めた。
各社が加盟する定期航空協会によると、最近は車輪のついた小型スーツケースを持ち込む客が増え、規定のサイズを超えるケースが目立つようになった。客から「他社でOKだったのに」と苦情を言われることや、搭乗時になって貨物室で預かることになり、出発が遅れることも。ある社の調査では、サイズオーバーによる遅延が年間約130件も起きたとのデータもある。協会は「基準の統一は定時運航の向上にもつながる」としている。
各社の規定はこれまで、日本航空や全日空の多くの機種では3辺の合計が115センチ以内だったが、スカイマークやスカイネットアジア航空などは100センチ以内、琉球エアーコミューターや北海道エアシステムなどは80センチ以内とバラバラだった。合計が同じ「115センチ以内」でも、日航では奥行きを25センチ以内としているのに対し、全日空は23センチ以内とするなど微妙な違いもあった。
12月からは、100席以上の機種なら「3辺の合計が115センチ(取っ手など含む)以内で、かつ各辺の長さが55センチ、40センチ、25センチ以内」。100席未満の場合、「合計が100センチ(同)以内で、各辺が45センチ、35センチ、20センチ以内」に統一される。重さは席数にかかわらず「10キロ以下」となる。(佐々木学)