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イタリア「青の洞窟」異臭 下水?有害物質?

2009年8月26日11時36分

写真:イタリア南部カプリ島で25日、異臭騒ぎが起きて立ち入り禁止となった「青の洞窟」の入り口付近を調べる警官ら=APイタリア南部カプリ島で25日、異臭騒ぎが起きて立ち入り禁止となった「青の洞窟」の入り口付近を調べる警官ら=AP

 【ローマ=南島信也】イタリア南部カプリ島の絶壁にあり、日本人も多く訪れる観光名所「青の洞窟(どうくつ)」で25日、異臭がし、船頭や観光客が体調不良を訴えたため、船による公開ツアーが中止された。再開のめどは立っていない。ANSA通信などが伝えた。

 観光客らは刺激臭を感じ、目の痛みやせきなどの症状を訴えた人もいたという。海面には白い泡が浮かんでいたといい、何らかの有害物質が投棄された可能性がある。今月17日には、下水処理会社の社員が洞窟周辺に下水を垂れ流したとして、環境保護に関する法律違反の疑いで逮捕されていたことから、地元警察当局が関連を調べている。

 青の洞窟は、わずか1メートルほどの開口部から透き通った海水を通して太陽の光が入る。そのため内部は青い光で照らされ、神秘的な空間として、船で訪れる人気の観光スポットとなっている。

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