先ほどのフィギュアスケート選手の発言をめぐる問題においても触れた話ですが、顔が見えない世界に出入りするということはそれだけ自分以外の人に対する配慮がとても必要であるという事をもっと理解した上でこの世界と現実を行き来する必要が私たちにはあると思います。
ですが残念ながらこのことを解っている人はまだごくわずかな人間で、多くの人が法律とは直接関係なく、どんな発言をしても許される、何をしても他の人を直接傷つけるようなことにはつながらないと思っているようです。
これは当然です、というか、こう思われても仕方のない世界がインターネットなのです。何しろ、代表者も責任者もおらず、情報を発信する人もそれを見る人も分け隔てることなく利用できるのがこの世界の良いところですから。
これをいい方向に捉えて言うのであれば、もちろん「自由な世界」で、何をしても許される空間とみられるでしょう。
逆に、悪い方向に捉えて言うのであれば、無法地帯ということです。
ですから、個人の責任で成り立っているという事を十分理解した上でこの世界に出入りする義務が必要ということになります。
※参考に、インターネット上のトラブルの例と対処法をこのページに載せておこうかと思います。

掲示板への書き込みによるトラブル BBSなど不特定多数の人が利用する場で相手を不愉快にさせる表現や相手の立場を考えない書き込みをすると、誹謗中傷や名誉棄損などの犯罪に問われることがある。
対処法)
  • 相手を不愉快にする話題や表現は避ける
  • 不愉快な書き込みを見つけたら掲示板の管理人に書き込みを削除してもらう
  • 書き込まれた内容を保存しておけば法的な相談を受けることができる
不要なファイルのダウンロード 悪意のあるフリーソフトやファイルが自分の意図とは別にダウンロードされてしまうことがある。そこからウイルスに感染して、個人情報の漏えいやPC内のデータ破壊につながるといったトラブルがある。

対処法)

  • ウイルスバスター等のウイルス対策ソフトをインストールする
メール送信時のトラブル メールアドレスを1文字でも間違えると、目的のあて主に届かないばかりか、ほかの人に届いてしまう可能性がある。また、機種依存文字や半角カタカナを文面で使用したり、容量が大きいファイルを貼付する、メーラーで扱えない形式のメールを送信するとエラーの原因にもなる。

対処法)

  • 正確なメールアドレスを指定する
  • 半角カタカナ、機種依存文字を使わない
  • 受信側で扱えるメール形式で送る
  • 容量の大きい添付ファイルは必ず圧縮する
迷惑メール チェーンメール、広告・宣伝メール、などは一方的に送られてくる迷惑メールで、迂闊に返信するとトラブルに発展する可能性がある。

対処法)

  • メールの文面に書かれた情報に接続しない
  • 返信しない
  • 迷惑メールとして届かなかった場合は迷惑メールとして対処するようにメーラーを設定しなおす
  • 読まずに削除する