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【三重】4億3000万円の赤字計上 上野市民病院、累積も18億円超に2009年8月26日
伊賀市立上野総合市民病院は、2008年度決算で4億3049万円の赤字を計上した。医師不足による外来患者の減少が響き、赤字は3年連続。累積赤字は18億6366万円に膨らんだ。 同市民病院では医師不足のため、昨年4月から初診時に開業医の紹介状が必要な紹介制を導入。08年度の延べ外来患者数は、前年度より2万1038人少ない9万5373人で、結果として収益が悪化した。 さらに、老朽化した施設や医療機器などの修繕費に前年度の約2倍かかるなど病院維持のための費用が増えた。 3月には公立病院改革プランを作り、看護師の数を増やして医業収益を上げるなどの経営改善に向けた取り組みを進めている。野口英敏事務長は「今のところ不良債務が発生していないことが救い。伊賀地域に拠点病院を作る話し合いと並行して、経営改善をしながら赤字を減らす努力をしていきたい」と話している。 (平井良信)
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