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苦しかったかい…懸命に生きた障害トラ「タイガ」窒息死

四肢に障害があるアムールトラ「タイガ」(右)と「ココア」=1月、北海道・釧路市動物園
四肢に障害があるアムールトラ「タイガ」(右)と「ココア」=1月、北海道・釧路市動物園
Photo By 共同

 北海道釧路市の釧路市動物園で25日夕、生まれつき四肢に障害があるアムールトラの「タイガ」(雄)と「ココア」(雌)のきょうだいのうち、タイガが死んだ。肉片をのどに詰まらせ、窒息死したとみられる。懸命に生きる2頭の姿は、来園者らを感動させ、動物園の人気者となっていた。

 2頭は昨年5月に生まれたが、当初は軟骨の発育に異常があり四足歩行は困難と診断された。しかし骨はゆっくり成長。2頭がじゃれ合って遊んだことも筋肉の発達に作用、懸命な飼育もあって不自由ながら歩けるようになっていた。

 同園によると、25日の閉園後の午後4時50分ごろ、タイガの獣舎から「ドーン」という大きな音がし、飼育員が確認すると、タイガがもがいていた。獣医師らが処置したが回復せず、午後5時半ごろ死を確認した。

 山口良雄園長は「午前中に元気な姿を見ていたので信じられない。全国のみなさんに勇気と感動を与えていたのに残念だ」と話した。

 新聞やテレビで報道された2頭には、全国から励ましのメッセージが届き、集まった募金の一部は2頭の脚に負担をかけないよう段差をなくしたバリアフリー構造の新獣舎建設にも活用された。

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