スキーのザイラーさん死去 五輪で初の3冠王【ウィーン共同】イタリアのコルティナダンペッツォで開催された1956年冬季五輪で、初のアルペンスキー3冠王となったオーストリアの往年の名選手、トニー・ザイラー氏が24日、インスブルック市内で死去した。73歳だった。地元キッツビューエルのスキークラブが25日に「長い間、闘病生活を続けてきたザイラー氏が亡くなった」と発表した。 ザイラー氏はアルペンスキーが滑降、大回転、回転で実施されていた56年五輪で、3種目とも圧倒的な強さで金メダルを獲得し、初の3冠王となった。この大会の回転で、日本の冬季五輪史上初メダルとなる銀メダルを獲得したのが国際オリンピック委員会(IOC)副会長の猪谷千春氏だった。68年グルノーブル冬季五輪では、地元フランスのジャンクロード・キリー氏が2人目の3冠王となった。 引退後はアルプスの村を舞台に、スキーの名手の主役ザイラー氏が大活躍する映画「黒い稲妻」「白銀は招くよ!」などにも出演。黒髪に黒い目の同氏は日本にも多くのファンをつくった。 母国オーストリアのスキー界の発展にも大きく貢献。85年にはIOCから五輪オーダー(功労章)が贈られた。 【共同通信】 |
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