伊藤和也さん=04年4月(「ペシャワール会」提供) アフガンで用水路建設の遺志実る 邦人殺害から1年【カブール共同】アフガニスタンで非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さん=当時(31)=が拉致・殺害された事件の発生から26日で1年。「現地の人たちと一緒に成長していきたい」と同会への志望動機を書いた伊藤さんの遺志を継ぎ、アフガン人らが今月、全長約24キロの農業用水路を開通させた。 伊藤さんが暮らした東部ジャララバード近郊は、砂ぼこりが舞う乾いた大地が広がる地域だが、現地を知るカブール在住のアフガン人は「用水路の周辺には緑が広がっている」と驚きを表す。 用水路建設は、2003年に開始。伊藤さんは、干ばつや戦乱で乾いた土地となったアフガンを「本来あるべき緑豊かな国に」と、同年12月から現地に身を投じ、工事に従事するとともにコメやサツマイモの栽培も指導していた。 福岡市の同会事務局によると、事件後も現地事務所に日本人として唯一残る中村哲・現地代表が、一時帰国中の日本から現地に戻る今秋にも、用水路開通の記念式典を開く予定だ。 。 【共同通信】 |
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