逮捕の柔道整復師 業界内黒いうわさ 「グループに不正請求指南」
8月25日15時34分配信 産経新聞
「1カ月汗水垂らして働いても、療養費は100万円に届くかどうか。行政が怠慢だから、不正に手を染める柔道整復師が多いのもしようがない」。柔整師業界の“改革者”は自らの疑惑を問われ、こううそぶいた。25日、詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された辻竹康容疑者(62)。柔整師養成学校の代表理事や大阪社会保険事務局の柔道整復療養費審査委員を務めるなど、華々しい経歴の裏側で“黒いうわさ”もつきまとっていたという。
兵庫県加東市の別荘地にある辻容疑者の自宅には25日午前6時40分ごろ、特捜部の係官ら8人が到着。約1時間後、グレーのジャケット姿で現れた辻容疑者は報道陣に「申し訳ありませんが詐欺はしておりませんので」と話し、捜査車両に乗り込んだ。
辻容疑者が大手建設会社を辞め、大阪市西成区に「千本北整骨院」を開業したのは昭和54年。その後、親族らを次々と柔整師に転身させ、“辻グループ”を築いた。
資金力の乏しい柔整師が多いことに目を付け、日本柔整保険機構を設立し、平成14年にクオークとの立て替え払い契約に成功。同年には柔整師養成学校を設立した。しかし、資金繰りの急速な悪化で立て替え払い契約の悪用を思いつき、辻容疑者の整骨院で働いていた川西奈津代容疑者(39)とともに不正に手を染めたとみられる。
関係者は「2人はこの時期から急に金遣いが荒くなった」と証言する。辻容疑者は縁日のくじ引きを買い占めたり、百貨店の子供服売り場でつるし棚の端から端までを購入したりすることも。川西容疑者もほぼ毎週、事務所あてに高級ブランドのバッグや財布を送らせていた。
実際、“黒いうわさ”は業界内外に広がった。大阪府の柔整師を管轄する担当者は「辻容疑者は団体に加盟する柔整師に不正請求のやり方を指南していた」と指摘する。奈良産業大硬式野球部をめぐる不正受給事件で逮捕された柔整師も辻グループの一員だったという。
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兵庫県加東市の別荘地にある辻容疑者の自宅には25日午前6時40分ごろ、特捜部の係官ら8人が到着。約1時間後、グレーのジャケット姿で現れた辻容疑者は報道陣に「申し訳ありませんが詐欺はしておりませんので」と話し、捜査車両に乗り込んだ。
辻容疑者が大手建設会社を辞め、大阪市西成区に「千本北整骨院」を開業したのは昭和54年。その後、親族らを次々と柔整師に転身させ、“辻グループ”を築いた。
資金力の乏しい柔整師が多いことに目を付け、日本柔整保険機構を設立し、平成14年にクオークとの立て替え払い契約に成功。同年には柔整師養成学校を設立した。しかし、資金繰りの急速な悪化で立て替え払い契約の悪用を思いつき、辻容疑者の整骨院で働いていた川西奈津代容疑者(39)とともに不正に手を染めたとみられる。
関係者は「2人はこの時期から急に金遣いが荒くなった」と証言する。辻容疑者は縁日のくじ引きを買い占めたり、百貨店の子供服売り場でつるし棚の端から端までを購入したりすることも。川西容疑者もほぼ毎週、事務所あてに高級ブランドのバッグや財布を送らせていた。
実際、“黒いうわさ”は業界内外に広がった。大阪府の柔整師を管轄する担当者は「辻容疑者は団体に加盟する柔整師に不正請求のやり方を指南していた」と指摘する。奈良産業大硬式野球部をめぐる不正受給事件で逮捕された柔整師も辻グループの一員だったという。
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最終更新:8月25日15時59分
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