春日部市は24日、市立病院(小谷昭夫・病院事業管理者)の産科を10月5日から再開すると発表した。妊婦健診を実施し、分娩(ぶんべん)が来年2月以降の出産予定者から予約を受け付ける。常勤の小児科医2人、産科医3人の体制が整ったことから踏み切った。
当面は市内在住の妊婦に限定し、月10人程度からスタートする方針。病院側は「再開のためのぎりぎりの陣容であり、さらに小児科医5~6人、産科医4~5人体制の確立に向けて努力を続ける」としている。
同病院では、3年前から小児科医の退職が相次ぎ、07年10月には一人もいなくなって産科のバックアップ体制が取れなくなったため産科、小児科の休診に追い込まれていた。
その後、小児科は08年2月に非常勤医5人を確保して外来診療のみ再開。今年4月と7月には常勤医2人、8月に産科医1人が入った。【栗原一郎】
毎日新聞 2009年8月25日 地方版