県内各地で24日、クマの目撃が相次ぎ、民家の壁がはがされたり、トウモロコシが食い荒らされる被害が出た。
午前7時10分ごろ、七戸町銀南木の農業の男性(80)方で、自宅のトタン壁がはがされ、近くの畑にクマの足跡が残っているのを男性が発見。七戸署によると、壁の中にハチの巣があり、クマがハチミツを食べたと見られるという。
三戸町貝守西高松のトウモロコシ畑では、飼料用のトウモロコシ約3000本が食べられ、同町斗内葉ノ木谷地の畑では、植えていたトウモロコシ約200本が食い荒らされている。周辺にクマの足跡があったという。
横浜町や六戸町、新郷村、青森市、大間町では午前5時40分~同9時40分の間、それぞれ1頭が目撃された。
下北野生生物研究所(むつ市)の森治さん(75)は「クマは夏場は山菜を主な餌にしていた。鼻がいいので、好物のトウモロコシのにおいをかぎつけて来ているのだろう」と話していた。【三股智子】
毎日新聞 2009年8月25日 地方版