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麻生「金なきゃ結婚するな」…決戦前ラストサンデー

鳩山「報道に浮かれるな!!」

 総選挙のラストサンデーとなった23日、自民党の麻生太郎首相(総裁)がまた失言を放った。若年層の結婚について「金がないなら結婚しない方がいい」と語ったのだ。一方、情勢調査でリードする民主党の鳩山由紀夫代表は同日、公認候補らに「報道に浮かれ、幻惑されるな」という檄文を送った。

 失言が飛び出したのは、東京2区(中央、文京、台東3区)の学生が主催したイベント「ちょっと聞いていい会」。

 学生が「結婚資金が確保できない若者が多く、結婚の遅れが少子化につながっているのではないか」と質問したところ、首相は「金がないなら結婚しない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」と述べたのだ。

 結婚には一定の生活力が必要という趣旨とみられるが、不況の影響で就職先がなかったり、ワーキングプア状態にある若者への配慮を欠いた発言。会場は一瞬、凍り付いたように静まりかえったという。

 ただ、首相は「自分は金がないわけではなかったが、結婚は遅かった。あるからする、ないからしないというものでもない。人それぞれだと思うから、うかつには言えないところだと思う」とも語った。

 一方、鳩山氏は「民主党300議席超えも」といった報道が続き、党内に緩みが出ているため、公認候補や職員に檄文を配信した。文書は「惑わされることなく、現実の勝利を掴め!」という書き出しで始まり、「諸君の勝利は現実には未だ見えていない。チャレンジャーとしてようやく敵の背中が見えたに過ぎず、追い抜いてはいない」と分析し、「敵は民主党の弛みを期待してほくそ笑み、起死回生の一撃を狙っている」と警戒を呼びかけている。

 投開票まで1週間を切り、自民、民主両党の熱戦は激化しそうだ。

ZAKZAK 2009/08/24

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