面会には「会わない」娘には「会いたい」
山城新伍 老人ホームで闘った「糖尿病」と「認知症」
(週刊朝日 2009年08月31日号配信掲載) 2009年8月19日(水)配信
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一時は十数本のレギュラー番組を抱え、芸能界きっての“顔”だった俳優の山城新伍さんが8月12日、東京都内の特別養護老人ホームで亡くなった。享年70。糖尿病などを患い、晩年は関係者らの面会も断って、ひっそりと闘病生活を続けていた。
訃報はすぐに山城さんの盟友、俳優の梅宮辰夫さん(71)にも伝えられ、梅宮さんは山城さんが暮らしていた東京都町田市の老人ホームへ駆けつけた。直後に梅宮さんに話を聞いた、芸能リポーターの梨元勝さんが言う。
「ご遺族によると、山城さんはのどにたんが絡んで自分でそれを出せず、医者が吸引器で取ろうとしたんだけど、最後はそれもできなくなったようです。『ずいぶんとやせて、顔がとにかく小さくなって、女の子みたいだったよ』と梅宮さんは話していました」
死因は、飲食物ののみ込みが難しくなる嚥下障害による肺炎と診断された。近年は認知症も患っていたという。
所属事務所によると、山城さんが都心から1時間ほど、周辺に住宅が立ち並ぶ鉄筋コンクリート6階建ての老人ホームに入居したのは昨年春のことだ。入所者は200人弱。洗面台やトイレも付いた広さ6畳ほどの個室が、山城さんの「終のすみか」だった。
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