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埋蔵文化財調査センターの10年
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○安蒜教授による講話 |
○会場ではメモをとる人の姿も |
埋蔵文化財調査センターは,平成5年に開館し,これまで多くの市内遺跡の調査・研究事業を行い,県内において唯一,旧石器時代の局部磨製石斧の出土を始め多くの石器を発掘しています。
開館10周年にあたり,出土した旧石器を中心にした展示を11月1日から12月15日まで行い,今月14,15日の両日は,市文化会館において全国でも著名な研究者によるシンポジウムが開催されました。14日,開会にあたり本間源基市長ら関係者のあいさつに続き,安蒜政雄明治大学教授により「旧石器時代研究の歩みと展望」について講話。15日のシンポジウムでは市文化財保護審議会の川崎純徳氏と茨城県教育財団文化財整理センターの駒沢悦郎氏の両氏による司会で進められ活発な議論が交わされました。
ひたちなか市には350カ所に及ぶ埋蔵文化財(遺跡)が存在しています。そのなかでも馬渡埴輪製作遺跡,虎塚古墳は国の史跡に指定され多くの見学者が訪れています。埋蔵文化財は私たちの故郷の歴史や文化を知る上で重要な手がかりを与えてくれるもので,国民共有の財産です。
■10年の歩み
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平成6年度 虎塚古墳壁画レプリカ完成
国指定史跡,虎塚古墳の横穴式石室のレプリカで,実大の規模,色彩で作られています。虎塚古墳公開の時以外でも,鮮やかな石室の様子を見ることが出来ます。
夏休み親子歴史教室,公開講座を開催。以後毎年開催されています。
10月27日 入館者数1万人達成 |
○虎塚古墳石室レプリカ |
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平成8年度 乳飲み児を抱く埴輪が県指定文化財に
昭和31年,道路工事の際に大平古墳群の中で最大の黄金塚古墳から出土したものです。胴部から下は欠けていますが,目から頬にかけてベンガラを塗りイヤリングや首飾りをつけるといった当時の女性の姿を良く表した埴輪です。授乳をしている埴輪は全国的にみても類例がなく茨城県指定文化財に登録されています。
11月9日 入館者数3万人達成。 |
○乳飲み児を抱く埴輪 |
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平成12年度 「線刻のある子持ち勾玉」船窪遺跡群の調査により出土
大きな勾玉に小さな勾玉がいくつも付いている勾玉を子持ち勾玉と呼びます。平成12年の船窪遺跡群の調査により出土した,線刻のある子持ち勾玉は,全国的にみて4例しか確認されておりません。古墳時代の後半(約1500年前)に作られたものと考えられます。
東北・関東前方後円墳研究大会。文化財保護少年団結成。後野遺跡出土遺物,県文化財に指定。
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○線刻のある子持ち勾玉 |
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平成13年度 奈良・平安時代遺物十五郎穴横穴墓出土黒作大刀,市指定文化財に指定
形の特徴から白鳳時代(7世紀後半頃)に作られたと考えられ,この時代の大刀は極めて数が少なく貴重なものです。極めて類似した資料が正倉院の中に納められているのにも注目すべきところです。
青銅製珠文鏡,市文化財に指定。
1月20日 入館者数6万人達成。 |
○十五郎穴横穴墓出土黒作大刀 |
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■発見された貴重な遺物
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○武田西塙遺跡から発見された
「おにぎり」 |
○武田西塙遺跡から発見された
「わらじ状炭化物」 |
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○後野遺跡出土石器 |
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○三反田しい塚貝塚出土骨角器 |
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○東中根式土器 |
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