どこぞの舘の、暗くて狭くてじめじめした地下室。

そこに監禁されているのは、侵入を試みようとしていた女スパイである。

スパイといっても若く、あまり腕は良くないようで、舘の外壁を乗り越えようとして
鉄条網に引っかかって動けなくなっていたのを、警備員に捕らえられたのだ。

スパイを捕らえました!

「フウン……これがそのスパイむしゅめかね」

「ハイ。捕まえた頃はだいぶ抵抗しましたが、今は疲れたのか大人しくなっております」

舘の主と執事が、縛り上げられたスパイ娘を見て呟きあう。

「………………」

そんな二人を、一杯一杯の怒り顔で睨み付けるスパイ娘。

「ハハァ。これはこわいこわい。怖いついでに、侵入の目的でも聞こうかな」

せせら笑うような口調の主に、スパイ娘はさらに怒りを募らせて睨み続ける。

「だんまり、か。ならしょっぱなから最高にキツい拷問法をとらせてもらうよ。爺」

「はい。ここに御用意してございます」

拷問と聞いて、叩かれるか炙られるかと若いスパイの顔に焦りが浮かぶ。

だが、彼らの手にした拷問道具を見て、頭の上に大きな「?」を浮かべる。

「なに、心配するな。鞭で叩いたり火で炙ったりなどはせぬ。折角の肌を傷付けては吾輩は萌えぬからな。
コレで延々とくすぐるだけだ。殺しはせん。死ぬ手前で止めて、またくすぐるからな」

そう言って主は、彼女の大きく広げて固定された脇の下へ、手にした羽根の先をなぞらせた。

「むぅんっ!?」

びくっと身体を痙攣させ、ころころとよく変化していた表情が笑顔に変わる。
ただし、楽しい笑みではない。無理矢理くすぐられての苦悶の笑いだ。

「んむっ、うぅっ……んくくくくくっ、んふぅっ……!」
「ほれほれ。早く目的を喋らないと笑い死に手前までくすぐるぞ?」

刺激に弱い脇の下を、柔らかな羽根が撫でていくのに合わせ、必死に押し殺そうとした声が漏れる。
エナメルの棒を口に噛まされているため、言葉を発するどころか口を閉じることさえできず、
涎がだらだらと溢れて顎をつたい、雫を滴らせている。

「んむぅーーーっ! むぅっ、ふむぅっ、ふんむぅぅむぅ〜〜っ!!」

首を横に振りながら、必死に何かを訴えかける。しかし、言葉はバーギャグに歪められてしまう。

「意味が分からんな。まだ喋らないつもりか。ならば爺」
「はいな」

執事も加わり、四本の大きな羽根がスパイ娘の露出した肌を舐めるように這っていく。

こちょこちょ

「んぐぅぅぅぅっ?! ふうぅぅぅぅぅっ、うぅぅっ! おぐぉふぉぉぉぉぉっ!!」

腿の付け根あたりを重点的にくすぐられ、さらに呻き声の笑いが大きくなる。
くすぐり拷問に耐えきれず、涙を流して身をよじる姿はスパイではなく、ただの少女に戻っていた。
今すぐ口枷を外せば何もかも喋ってくれそうだが、服従させるまでにはまだ足りない。

「どうだ? 全て白状して私に服従すると誓えば、やめてやることも考えるぞ?」
「ふんんっ! んんっ、んんっ! んむふんむぅぅぅぅぅっ〜〜〜!!」

今度は縦に頷き、もう一秒も我慢できないといった勢いで呻く少女。

「……すぐに寝返るスパイなど信用できん。お前が本音を吐くまで笑い狂わせるぞ」
「んむっ?! むぅぅ、んうぅっ、むふっくくくくおごぉほぉぉぉぉぉっ!! んおぉおむぉぉぉっ!!!」

水の滴りだけをBGMに、地下室には少女のくぐもった笑い声がしばらく反響していた。





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