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若い頃、人智学者ルドルフ・シュタイナー(1861〜1925)の思想に傾倒していたことがございます。 彼は西洋人でありながら、弥勒菩薩について多く言及した非常に珍しい思想家でありまして、弥勒菩薩につきまして次のように語っております。 「弥勒菩薩は将来、人間にキリストを完全に見出させるために、弥勒仏として地上に下るであろう。彼はキリスト衝動の最大の告知者となり、多くの人々に、ダマスコ(ダマスカス)の体験を可能にするであろう」(1910年4月13日の講演) 「ダマスコの体験」とは、もともと熱烈なユダヤ教徒としてキリスト教徒の迫害につとめていたパウロが、ダマスコへいく途中で復活したキリストに出会い、たちまちにして回心した経緯を指すものでございます。 パウロはキリストの偉大な伝道者となり、最後の地ローマで殉教するまで小アジアからヨーロッパまで福音を伝えたのでございます。 ルドルフ・シュタイナーの思想は、日本の霊能の巨人である出口王仁三郎との共通点も多く指摘されておりまして、興味の尽きないところでございます。 シュタイナーによりますと、「世界に菩薩が十二人いて、それぞれが地球の進化の為に果たすべき役割を受け持っている」といいます。 十二人の菩薩は、宇宙と地球の進化に関係する使命を持った菩薩であり、それぞれが異なる任務を持っているとシュタイナーは言います。 そして、その菩薩を統括するのが「弥勒菩薩=キリスト意識」であるというのが彼の主張なのでございます。 簡単に申しますと、民族によって様々な名前で呼ばれようとも、「十二人の菩薩」という形で各宗教に存在しておりまして、その中心におりますのが「十三人目の菩薩」である弥勒菩薩であり、その弥勒菩薩から発される叡智と慈愛を残りの12人の菩薩たちが受け取り、人々に伝えるという考え方でございます。 同様の信仰は古来より世界中に見られます。 シュタイナーによりますと、最終的にはキリスト教と仏教の統合によりまして、世界の宗教を融合する働きの中心的な存在となりますのが弥勒菩薩なのでございます。 「人智学の使命は諸宗教を総合することです。宗教の一つの型を仏教に、もう一つの型をキリスト教に見出すことができます。時代が進むにつれ、仏陀とキリストが私たちの心の中で結びついたように、様々の宗教が結びついてゆきます」(1911年9月21日) ご興味のある方は、以下の書籍をお勧めいたします。 「ルドルフ・シュタイナーと出口王仁三郎の符合」 著者/訳者名 咲杜憩緩/著 出版社名 ブイツーソリューション (ISBN:978-4-434-13309-1) 発行年月 2009年07月
最終更新日
2009.08.25 00:31:35
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