先日、釣り仲間4人と呑んでいて、彼らのツマミ代わりの自慢話を嫌になるほど聞かされてフラストレーションを感じていたそんなおり、北海道の仲間から6月26〜30日を岩魚のフライ釣りに誘われました。願っても無い誘いに二つ返事で行くと伝えます。さてさて、久しぶりの岩魚釣りです。
フライロッド、リールその他のギヤーは何時でも行ける用意がしてあるので心配はありません。準備の必要が無いので、出かけるまでの時間をどう過ごすかを考えました。若い時分ならあれこれ想いを巡らせて出かける日を指折り数え、ワクワク過ごせば済んだけどソワソワする様な歳でもないし、第一みっともない。
そこで、釣りに持って行くナイフを作って時間をつぶすことを思いつきます。お断りしておきますが私の釣りはキャッチ&リリースではありません。キャッチ&イート。食べる分だけの魚は釣ります。ですから大量に処理する訳じゃないけどナイフは必要です。
持ってゆくナイフのコンセプトは小型軽量で錆びに強くて方位磁石が狂わないナイフにすることとしました。
で完成させたナイフの詳細は、全長16センチ、刃長6センチ、鋼材は非磁性で絶対に錆びない*ステライト6k(コバルト合金)、ヒルト・ボルトはこれも軽量で非磁性のチタンを使い、シースは軽量で耐水性に優れた高分子系素材のカイデックスで作り、ハンドル材は大好きなサンバースタッグを付け、モデル名はUp Stream としました。
お客さまの注文だとなかなかまとまらないナイフデザインですが、遊びのナイフは直ぐにまとまるから妙なものです
かくしてUp Streamは構想1日、製作3日で完成し、あとは釣行を待つだけの状態です。
*ステライト6K 英国のデュロロ・ステライト社が開発した耐摩耗性に優れ、通常の使用では殆ど錆びない高い耐食性のコバルト合金。
*スタッグ インディアンサンバスタッグとも呼ばれるインド産大鹿の角のこと。ナイフハンドルとして世界的にもっともポピュラーな材料。
2008年06月25日 18:30
|