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プロフィール


相田 義人(あいだ・よしひと)
1948年8月8日生れ、東京都出身、板橋区成増在住。 家業が金属加工業だったため、ナイフメーキングには恵まれた環境の中で育ち、1977年に渡米、R.W.ラブレス氏に師事しナイフメーキングの基本を習得し、ナイフメーカーになる。今ではラブレスの工法とラブレスシステムに熟達し、ラブレスナイフ・真の後継者で、世界的なカスタムナイフメーカーといわれる。国内外にファンが多く、注文してから手元に届くまで3ヶ月ほどかかる。 趣味は、オートバイ、釣り、登山、読書、音楽、その他多才。

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先日、釣り仲間4人と呑んでいて、彼らのツマミ代わりの自慢話を嫌になるほど聞かされてフラストレーションを感じていたそんなおり、北海道の仲間から6月26〜30日を岩魚のフライ釣りに誘われました。願っても無い誘いに二つ返事で行くと伝えます。さてさて、久しぶりの岩魚釣りです。


 フライロッド、リールその他のギヤーは何時でも行ける用意がしてあるので心配はありません。準備の必要が無いので、出かけるまでの時間をどう過ごすかを考えました。若い時分ならあれこれ想いを巡らせて出かける日を指折り数え、ワクワク過ごせば済んだけどソワソワする様な歳でもないし、第一みっともない。


 そこで、釣りに持って行くナイフを作って時間をつぶすことを思いつきます。お断りしておきますが私の釣りはキャッチ&リリースではありません。キャッチ&イート。食べる分だけの魚は釣ります。ですから大量に処理する訳じゃないけどナイフは必要です。


 持ってゆくナイフのコンセプトは小型軽量で錆びに強くて方位磁石が狂わないナイフにすることとしました。


 で完成させたナイフの詳細は、全長16センチ、刃長6センチ、鋼材は非磁性で絶対に錆びない*ステライト6k(コバルト合金)、ヒルト・ボルトはこれも軽量で非磁性のチタンを使い、シースは軽量で耐水性に優れた高分子系素材のカイデックスで作り、ハンドル材は大好きなサンバースタッグを付け、モデル名はUp Stream としました。


 お客さまの注文だとなかなかまとまらないナイフデザインですが、遊びのナイフは直ぐにまとまるから妙なものです


 かくしてUp Streamは構想1日、製作3日で完成し、あとは釣行を待つだけの状態です。


*ステライト6K 英国のデュロロ・ステライト社が開発した耐摩耗性に優れ、通常の使用では殆ど錆びない高い耐食性のコバルト合金。
*スタッグ インディアンサンバスタッグとも呼ばれるインド産大鹿の角のこと。ナイフハンドルとして世界的にもっともポピュラーな材料。

2008年06月25日 18:30
便利な道具

 秋葉原の事件ではナイフの負の部分がクローズアップされてしまいました。ナイフは便利な道具ですが今回のように使い方を誤れば殺人の凶器にもなってしまいます。前回も申上げたように、事ここに至ればナイフの規制も仕方の無いことだ思います。


 しかし平成7年におきた阪神淡路大震災の被災者の方からはナイフについての違った思いを伺った経験があります。


 平成7年6月、私は大阪・梅田の百貨店で開催されたイベントに参加していました。


 私はナイフを削る実演をしていたのですが、突然に70歳前後のおバーちゃんから「アーミーナイフは売っていないのか」と声をかけられました。


 おバーちゃんは震災に遭い、着の身着のままで逃げ出し、一人で避難所暮らしをしているそうでした。何も持ち出せなかったためにマッチやライター包丁類が無く、避難所生活では苦労をしているそうでした。その時、被災者の中にナイフやらカンきりやらイロイロな道具の付いた便利な道具を持っている人がいたので、それが何かを尋ねてみると「アーミーナイフ」だと教えてもらったそうです。


 この日、用事で梅田まで出て来てイベントを見かけ、もしかするとアーミーナイフがあるかもしれないと思って尋ねたのだそうです。店員におバーちゃんの希望のアーミーナイフを探させておバーちゃんに渡しました。


 そのナイフを手にしたおバーちゃんが「地震が来るなんて思ってもみなかったから非常持ち出し袋なんて用意していなかった。包丁、マッチなど持ち出す余裕なんてありはしない。このナイフは小さなものなんだから日ごろ鍵にでも付けていれば役に立ったものを。こんな目に遭って見てはじめて判った」と言っていたのを良く覚えています。


 自然災害から身を守るのは「備えよ常に」の心構えです。秋葉原の事件は悲しい教訓ですが災害時の非常持ち出し用具にナイフは必需品だと思います。

2008年06月19日 16:35
秋葉原の事件について

 8日に東京・秋葉原でおきた無差別殺人事件でナイフがまた使われてことに、ナイフに携わっている人間としてご遺族、また怪我をされた方々に心よりお悔やみとお詫びを申上げます。


 ナイフが凶器として使われる事件が起こるたびに「ナイフが悪いのではなくて使う人間が悪い」と申上げてきましたし、ナイフの正しい扱い方の啓蒙に励んでまいりました。


 しかし巷に殺人や暴行をテーマにしたゲームが氾濫し、一部に人を傷つける行為に対する罪悪感が希薄な人々が増え、一方では無責任にナイフを販売する人や非合法な販売の場があり、誰でもがナイフを容易に入手できるのが現状です。


 こういう状況が改善されなければナイフ等を使った殺人や傷害が増えることがあっても、減ることは考えられません。事態がこれ以上深刻になる前にナイフに関する法律・(銃刀法、軽犯罪法)の改正を含む罰則及び運用の一日でも早い強化を望みます。

2008年06月11日 12:57
ナイフは汎用性が基本

 ナイフ仲間と長野県塩尻の朝日村のキャンプ場で週末を過ごしてきました。土曜日は豪雨、日曜はうって変わって初夏を思わす陽気と、今回のキャンプは天候に振り回されましたが、気のおけないナイフ仲間9人とキャンプを楽しんできました。


 バイク好きの私の足は今回もバイクですので装備もテント・雨具・シュシュラフ・コンロ・食器・ナイフとなるべく最小限にします。ナイフにしても人間がコントロールしてやれば、使いようで幾らでも便利な道具になるのですから、刃渡り90ミリ程度のもの1本でキャンプなら十分に間に合います。専門の刃物に比べれば使い勝手の悪いことはもちろんですが、包丁が無ければ包丁に、缶きりが無ければ缶きりにも工夫しだいでナイフで代用できます。


 朝、9時にキャンプ場に私が着くと、先に到着してテントとタープを張り終えた仲間は、あの雨の中でもう早めの宴を始めています。私も急いで彼らの輪に加わりました。さあ、久しぶり仲間たちと過ごす楽しい時間の始まりです。


 キャンプには料理好きが必ず一人や二人は参加するもので、ご他聞にもれず仲間の中にも料理人はいました。彼は自慢の自作ナイフ一本で仲間のわがままな注文にも器用に応えてくれます。専門の刃物がその場に無くても、本人は知恵と工夫でナイフを自在に使いこなしますし、ナイフの理不尽さを楽しんですらいます。でももしその場にナイフがなければどうでしょうか。ナイフの代わりはナイフにしか務まらないのですから困ったことになるでしょう。


 人間が刃物にコントロールされてしまうと、日常生活での専門の刃物の使い勝手をナイフに求めてしまうことになります。例えばキャンプ生活で包丁の使い良さをナイフに求めると、出っ張ったヒルトが俎板に当たって邪魔だ、などの意見が出て来きます。これはナイフに対する無理解が原因でしょう。確かに俎板に当たって使い難いのは不都合でしょうが、キャンプ生活やアウトドアライフの目的は、非日常の不便さや理不尽さを楽しんだり、ナイフの新たな汎用性の発見を楽しんだりすることではないでしょうか。


 便利な道具のナイフは、人間が使ってやらなければならないという使いにくさがありますが、私や私の仲間の身近には、野外に限らず*法律に抵触しない範囲でナイフが何時もあります。
何故なら何時どんな時にでもナイフの汎用性と、理不尽さを楽しんでいたいからです。


*法律について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
http://www.jkg.jp/law.htm

キャンプの様子
キャンプの様子2気のおけないナイフ仲間たちとのキャンプの様子
2008年06月05日 17:45