BLADEMAN

戦わない。逃げない。
<< March 2009 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
 
関市 刃物まつり
今年の岐阜県関市入り。

このナイフの仕事に就いてから毎年、欠かさずに「聖地巡礼」の旅。

私は、この6月に起きた秋葉原の事件についてテレビや新聞といったメディアに、断る事が出来ず、頻繁に出過ぎてしまった。

関市の生産者たちは、事件当日、不当に「命」を奪われてしまった人達の次の当事者であり、「第二の被害者」である。

法律改正や事の成り行きによっては大打撃を被る生産者たちに会うという意味で、私がマスメディアに書いた何かや、喋ったことが何らかの「つまらない」悪影響を及ぼしてしまっていないか、私自身、とてもナーバスになっていた。

しかし、逆に幾人かの業界の重鎮たちは、私の姿を見つけると、多忙なイベントのさなか、ノーアポにもかかわらず、これまで以上にしっかりと私に時間をさいて話しをしてくれた。

結果としては、これまでの関市入りで、一番、ミーティングに費やした時間が長くなった。
今回の旅に持参するのは仕入れのお金でなく「ビデオとメモ帳」だったようだ。(もちろん、レアモノの入荷も200本と、大量に行なった。)

また、私のメディアでの発言内容にとても良い印象や評価を持っていてくれていることが分かった。

とても嬉しいことだし、なにより精神的に報われた気分である。

それから、私がずっと前から尊敬し、お会いしたかった方、井戸誠嗣氏(=業界の大先輩という「言葉」が申し訳ないくらいの業界の重鎮)とお会いすることが出来た。

この仕事を始めてから、私がライフワークにしている、「関市のポケットナイフの生産技術と歴史の研究」についてどうしてもお話を伺いご指示を頂きたかった方である。

これまで、尾上卓生氏(金属の歩く辞典(『刃物のおはなし』の著者)をはじめ、これまた著名な方々が「うん、ブレイドマンくん紹介してやるよ。」と言って下さったにもかかわらず、直接「接点の無い若造(業界ではこれでも若造)」がなんと切り出して良いやら、どうやってお話を持っていこうかと顔に似合わず何年もウジウジと考えていた。

井戸誠嗣氏は、そうした自分が馬鹿らしくなるほど素晴らしいお方だった。そしていろいろなサポートも約束してくれた。

軽々しく「収穫」などと言うにはもったいない時間を頂くことが出来た「聖地巡礼」の2日間だった。

関市 刃物まつり 関市 刃物まつり 関市 刃物まつり
左からG・サカイの坂井澄雄専務  井戸正 取締役社長 井戸誠嗣氏 
SETOカトラリー代表取締役社長 瀬戸陽一氏

Copyright (C) 2004-2009 lolipop Some Rights Reserved.

Powered by ロリポブログ