ワシントン（ダウ・ジョーンズ）スイスの金融大手UBS（NYSE:UBS）の外国人口座を悪用した脱税の情報を内部告発として提供し、米当局の本格的な摘発のきっかけを作った元UBS行員が懲役3年4カ月の判決を受けた。罪状は米国人顧客の脱税ほう助。

　2008年6月にすでに有罪を認めた元UBS行員のブラッドリー・バーケンフェルド氏は、今回、フロリダ州のフォートローダーデール連邦地方裁判所で量刑を言い渡された。

　バーケンフェルド氏は、最大5年の懲役刑を科される可能性があった。

　同地裁のウィリアム・ズロッチ判事はバーケンフェルド氏に対し検察側が要求した2年6カ月よりも重い懲役刑を言い渡した。検察側は、UBSの脱税ほう助をめぐる前例のない国際的な捜査のきっかけは、同氏による重要な情報提供によって可能になったとして、刑期を2年6カ月に軽減するよう求めていた。

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