鳩山代表が推す妖怪「東アジア共同体」 ニュース記事に関連したブログ

2009/07/04 03:06

 

民主党鳩山由紀夫代表は「東アジア共同体」構想に賛成だそうです。やがては進めて、実現したい構想だとのことです。
 
しかし現実にはこの構想がいかに欠陥や落とし穴、謀略までを含んでいるか、私がこれまで書いた記事を紹介しましょう。
 
記事を書いてから数年が経ってもその指摘は少しも古くなっていない点にはいささかの自負を感じています。
 
要するに「東アジア共同体」というのは妖怪のような存在なのです。
 
              =====
【緯度経度】ワシントン・古森義久 「東アジア共同体」への疑問
2004年12月04日 産経新聞 東京朝刊 国際面


 

 「東アジア共同体」構想という妖怪がアジアを徘徊(はいかい)している-。

 やや陳腐な形容かもしれないが、マルクスの「共産党宣言」の表現がつい連想されてしまう。
 
 いまや日本の外交課題として浮上したようにみえる東アジア共同体という言葉はその実態を知ろうとすればするほど、奇々怪々な側面が影を広げる。
 
 実態がどうにもつかめない。
 
 だから妖怪などという形容が頭に浮かぶのである。

 ワシントンで最近、東アジア共同体なる構想についていやでも真剣に考えさせられる機会があった。
 
 十一月中旬に開かれた米国民間のアジア研究機関主催のセミナーでこの構想に米側の学者らから鋭い批判が浴びせられたからだ。

 「東アジア共同体というのが当面、貿易や投資など経済面での地域統合を目指すのならば、なぜアジア太平洋経済協力会議APEC)ではいけないのか。背後に米国やオーストラリアをアジアから排除する意図があるからではないのか」(ジョージワシントン大のハリー・ハーディング教授)

 「いまの構想では米国オーストラリア、ニュージーランド、台湾を排除し、排他的方向に動いており、このままだとその『共同体』は中国のパワーに圧倒されてしまう恐れが強く、米国としては座視できない」(外交評議会のエドワード・リンカーン上級研究員)

 では東アジア共同体とは何なのか。
 
 明確な定義はその構想を推進する中国や日本の当事者たちの発表をみても出てこない。
 
 文字どおりに解釈すれば、東アジアの諸国が一つの国のように統合しての共同社会ということになろう。
 
 日本での東アジア共同体評議会の第一回会合に外務省を代表して加わった田中均外務審議官らの説明では、中国韓国、日本に東南アジア諸国連合ASEAN)の各国などが国家間の垣根を下げて、経済、社会、文化、ソフトな安全保障などを共通にする東アジア地域社会を共同体としてつくることだという。

 アジアではすでに日本がシンガポールとの間で結んだ自由貿易協定FTA)の拡大が始まった。
 
 その延長としての東アジア自由貿易圏という構想も考えられる。
 
 さらには経済の交流をもっと進める東アジア経済地域統合も目標としてはありうる。
 
 だが「共同体」となると、単に国家間の物と人の流れを自由にする経済統合を超えて、参加各国がもっと単一性を強める、つまり一つの国家のようにさえなる状態が当然、意味される。

 東アジア共同体の構想を唱える側がよく類似例にあげるのは欧州連合EU)である。
 
 周知のように西欧諸国は国家の主権を大幅に削り、国境をなくし、単一のコミュニティー(共同体)をつくり、通貨の統合から外交、安全保障の統合にまで進み、連合を結成した。

 東アジア共同体の構想も理論的な目標としてはこの欧州連合と同じだと思える側面が多々ある。
 
 違うのだと明確に否定する当事者も少ない。
 
 まして中国がこの構想を「東亜共同体」と記すのをみると、日本を中国などと単一の国家連合にすることが最終目標のようにみえてくる。
 
 日本と中国が一つの国家ふうの共同体となるというのなら、これは大変な事態である。
 
 日本という国家の在り方の根幹にかかわってくる。

 現に欧州をみても各国が共同体や連合へと進むには、国をあげての議論に徹し、議会で審議し、表決し、さらに国民投票までを経た末だった。
 
 いわずもがな、各国はみな民主主義や法の統治を確立し、文化や宗教を共有し、領土紛争がない。
 
 だが日本ではいま国論と呼べる議論さえないまま、中国と同じ国になるにも等しい重大な構想が前進し始めているのだ。
 
 そもそも世界貿易機関WTO)から市場経済の認定も得られない中国とは自由貿易協定さえ困難である。
 
 発展段階のまるで異なる複数の経済地域がどう一つになれるのか。
 
 自国内で移住の自由がない中国からの人の流れを日本はどんな理屈で自由に受け入れるのか。
 
 米国との経済のきずなはどうなるのか。

 さらに重要なのは安全保障である。
 
 核兵器を保有する中国との共同体は日本にとって軍事大国へ吸収されるに等しい。
 
 日本を守る最大手段となってきた日米同盟はどうなるのか。
 
 そして尖閣諸島の領有権での日中両国の衝突、靖国問題に象徴される両国間の価値観や世界観の天と地ほどの断層、その背後にある中国側の国民にしみついた反日の思考と感情はどうするのか。
 
 この種の疑問は共同体構想をまじめに考えれば考えるほど数が増えていくようなのだ。
                =====
 
さらにもう一つ、この課題ではアメリカがどう反応するかも重要です。そのアメリカの反応については以下の記事を書きました。
 
                                               ========
 
【潮流】東アジア共同体構想 米議会に強まる警戒論
2005年12月24日 産経新聞 東京朝刊 総合・内政面

 いまアジアで論じられている「東アジア共同体」構想は、中国による東アジアからの米国排除の外交戦略という危険性をはらみ、米国は早急に対抗策をとるべきだという意見が米国議会内外で強まってきた。
 
 二十三日までに作成された米国議会調査局の報告書で明らかにされた。
 
 米上下両院の政策審議の指針を供する同調査局の報告書は、東アジア諸国にも中国の主導権拡大への懸念が強いことを伝えている。

 「東アジア・サミット=議会にとっての諸問題」と題した報告書は、今月十四日に開かれた初の東アジア首脳会議に合わせたように連邦議員の法案審議資料として作成された。
 
 同首脳会議の開催とその延長線上にある東アジア共同体構想について、米国にとっての意味を分析している。

 報告書はまず全体の認識として、
 
 (1)東アジア首脳会議は中国の地政学的な比重の拡大の表示と受け取れる点で重要
 
 (2)同首脳会議は将来、米国抜きで安全保障問題や貿易問題の集団合意を生む東アジア共同体につながりうる点で米国に戦略的課題を突きつける
 
 (3)構成メンバーから台湾を排除している点で中国の戦略意図を強く反映する
 
 (4)米国主導のアジア太平洋経済協力会議APEC)を弱め、米国のプレゼンスを希少にしかねない
 
 ――などと指摘した。

 米国の対応については、
 
 (1)米国が東アジアで決定的に重要な役割を果たしているにもかかわらず、東アジア首脳会議や共同体構想に対してなんの具体的な対応措置もとっていない
 
 (2)ライス米国務長官が今年七月の東南アジア諸国連合ASEAN)拡大外相会議に出なかったことで、東南アジアでは米国が東アジアを中国に譲ったとの印象も広まった
 
 (3)米国は東アジア首脳会議や共同体構想が具体的になにをするのか不明なため対抗措置をとれないとも主張するが、APECの後退は否めない
 
 ――と説明している。

 中国の狙いについて同報告書は、
 
 (1)アジアの多国間機構を自国の外交目標に利用できるという基本的な計算が明白
 
 (2)年来の東南アジア各国の共産ゲリラ支援をやめ、南シナ海の領土紛争への主権主張を和らげることで各国の警戒を減らした
 
 (3)インドネシア、マレーシア、フィリピンとの防衛協力に象徴されるように安保上のパワー拡大をも目指す
 
 (4)米国の東アジアでの安保、外交などの影響力が比較として低下したとみる
 
 (5)東南アジアを自国のエネルギー資源の重要な供給源あるいは輸送経路とみる
 
 ――などをあげた。

 東南アジアなどの対応について、報告書はシンガポールなどが中国の影響力の一方的な拡大を恐れながらも中国との関係の緊密化を求めるというジレンマを抱えると指摘する。

 さらに、中国主導での地域統合への動きに日本が抵抗しながらも、東アジアでの相対的な影響力低下によって、インドやオーストラリアの力を借りて中国に対抗する状態だと分析している。

 報告書は米国議会への政策提言という形で、「中国東アジア共同体構想などで米国のアジアでの役割を抑え、減じるという戦略的意図は中国上海協力機構への対応をみても明白であり、やがてはアジアの米軍の駐留までも減じようとしてくる可能性があるため、米国はアジアでの積極的かつ協力的な当事者であり続けることを具体的な対外措置で示すべきだ」と勧告している。(ワシントン 古森義久

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2009/07/04 05:57

Commented by starbeast さん

古森様
『東アジア共同体』構想に対して、小泉さんは「単に『反対』するのではなく米国や濠太剌利、それに印度を巻きこんで(宗主国)中国の意志を挫く」というスタンスで臨みました。(記憶違いでなければ)
日本として「明確に反対するのではなく濠太剌利を引き込んで、ついでに米国も巻きこんで『保険』を掛ける。ついでに印度も巻きこんで中国と対立させる」強かさを心強く思ったのですが「相手の主張に乗っかる」ばかりでは外交の主導権もとれないですし…。
世の中「人の上げ足を取るのを虎視眈々と狙っている」ぐらいの認識、政権を目指すのであれば心得として持っていて欲しいですね。

 
 

2009/07/04 06:12

Commented by hoisassa さん

この記事の頃と比べると、現在のアメリカは中国寄りのスタンスが鮮明になってきましたねぇ。
そもそも中国WTO加盟を通じて中国経済のテコ入れをし続けてきたのは、他ならぬアメリカですから不思議はないんですが、力をつけた中国というのは当然アメリカとの利害の対立が深刻化する可能性がある訳ですが、アメリカはどこまで計算してやっているのでしょうか? 米中関係は商売優先で政治面ではキッシンジャー等が暗躍?しているのでしょうね。
ちょっと前にはヒラリーが「日本は中国に技術協力すべきだ」とかそれこそ東アジア共同体を促す様な発言をしていましたし、つい先日は日本への中国人の個人旅行が解禁されました。
正に記事で憂慮されていることがなし崩し的に進んでいる様にに思うのですが・・・
財界の経済至上主義と政界の親中派が連んでいるので厄介です。

 
 

2009/07/04 06:16

Commented by 古森義久 さん

starbeast さん

自分の国や国民の利益を守るということでは一国の指導者たちはあくまでしたたかであってほしいですね。

この点、小泉首相は日本の平均の上をいっていたといえるでしょうね。

 
 

2009/07/04 06:18

Commented by 古森義久 さん

hoisassa さん

ご指摘の諸点、たしかに懸念は感じさせられますね。

ただしいまのアメリカ政府でも東アジア共同体への反対のスタンスは本音として変わらないと思います。

まずなによりも話題になりません。

 
 

2009/07/04 07:06

Commented by siegfried さん

 所詮民主は社会主義者の集団ですから、中共にシンパシーがあるのでしょうね。社会主義などというものは国民にとてつもなくハイリスクを求める政策ですから、現状よりより満足感の少ない世界にならざるを得ない。一般国民はより多くの税をむしり取られ、今より以上の望まない政策に無駄金がつぎ込まれるのは目に見えています。中共は過渡期にあるとはいえ、貧富の差は激しく、ほんの一握りの人間だけが贅沢を享受しているだけで、大部分の一般市民は昔と変わらず奴隷のような生活をしているのは、あの国の歴史が常に突きつけている現実です。大部分の国民が政府を信用していないような国(私の会社の合弁会社の中国人は中国という国土は誇りに思っていますが、中共政府を信用している人はいません。それは未だに賄賂が横行していて、簡単な手続きでも賄賂をつかませないと何も動かない役人に向けられているのですが・・・)と共同体を構築するなど画餅にすぎないことを知っておくべきですが、故人献金バカはそれを推し進めようとするのでしょうか。

 
 

2009/07/04 08:06

Commented by 古森義久 さん

siegfried さん

ご指摘のような特徴の中華人民共和国と一体になろうという「東アジア共同体」構想を日本側で旗を振る一人がアジア開発銀行総裁の黒田東彦氏ですね。

黒田氏は大蔵官僚です。
国民の信託を得たわけでもないのに、日本国が提供する巨額の資金をテコに、日本国を代表する形でアジア開発銀行のトップに座り、中国にアジア開銀の資金を湯水のように注ぐという活動を進めている人物です。

日本の民主党は官僚支配を破壊すると公約していますから、財務官僚が日本を代表してアジア開銀や世界銀行、国際通貨基金天下りする悪習もぜひ絶ってほしいですね。

 
 

2009/07/04 08:35

Commented by 王マイゴッド さん

つまり日本は、鳩山氏は、
基本的人権の尊重
国民主権
平和主義
を捨てたい、ということですね。

 
 

2009/07/04 08:48

Commented by izasasa0507 さん

古森 様

東アジア共同体・議長の伊藤憲一氏の「目的は地域の平和と安定、
経済的・社会的・文化的繁栄の追及であり、日中韓と共同体になる
事は、『遠くの親戚(アメリカ)より近くの友人(中国)、いざと
いうときの友人こそが、真の友人である』」という発言といい、中華人民共和国と一体になろうという「東アジア共同体」構想を日本側で旗を振る一人のアジア開発銀行総裁の黒田東彦氏といい、これに賛意を示す鳩山民主党党首といい、そろいも揃ってみんな中国の諜略にかかっているとしか思えませんね。

手を組もうとしている相手国の実態を見極めてほしいのですよ! 売国奴でなければ、恐喝されているのでしょうか?

 
 

2009/07/04 09:52

Commented by 王マイゴッド さん

ところでいつから日本はアメリカと親戚関係になったのでしょうか。
いつから日本は中国と友人関係になったのでしょうか。

「いざというときの友人が真の友人だ。」
まったくそのとおり。
で、いつから中国がそんな友人になったのか。

鳩山氏も黒田氏も
変な薬の入ったギョーザの食べ過ぎなんじゃないでしょうか。

 
 

2009/07/04 10:30

Commented by WildLife@Democracy さん

おはようございます。

いつもの陰謀チックな大胆な主張混じりで推測致しますと(笑、背景に
1、米国のスターバックス神話がある(支那ロビーに変貌した、もっとはっきり言ってネオコンから見れば売国奴に堕ちた政治家、資本家のみならず、売国奴アメリカ知識人=官僚の存在がある)
2、米国はずば抜けて高い技術習得能力を持つ日本人に対し、潜在的恐怖感を抱いている(故に優秀過ぎる民主主義国家よりも、まだそこそこに見えている独裁国家を優遇する行政府ができあがってしまう)
3、フランスと同じく、三権分立の原則が出来上がっているので「原理原則に立った立法府」と「現実の算盤勘定を優先しなければならない行政府」の対立構造が存在する(日本の場合は三権分立が実質未成立ですので、外務省役人と自民党左派を買収すれば良い訳ですから支那に取っては侵略が楽な方でしょう。ミンス党の藤田さんのように見事に変節してしまう議員さんだっているわけですし)
と言う状況があるのではないでしょうか。

こういう状況を「悪用」して日本にとっての永遠の盟友である米国からの離反を行う、ということはすなわち「民主主義陣営を抜ける」ということであり、「支那の占領下の奴隷国家になる」ということなのでしょう?

まさしく日本国家滅亡への道ですね。

その共同体の実際は、全ての国と地域が支那軍と支那共産党の管理下におかれ、言論の自由などまったくない、どちらかと言えばEUではなく、「現代に甦ったワルシャワ条約機構」になるのでしょうねえ・・・。

 
 

2009/07/04 10:37

Commented by WildLife@Democracy さん

また、スターバックス神話夫人クリントン国務長官の「表立っては人権派なので支那の人権弾圧について避難をするが、ボスのオバマ同様、独裁国家支那をパートナーと呼ぶような気違いじみたパフォーマンスには、民主主義の原理原則を訴える立場のアメリカ国会議員さん達との意見交換を通じて「民主主義国家日本の安全保障の優先」を保証する勢力を確保(担保)するしかないんじゃないでしょうか・・・。
これは本来自民党の国会議員の仕事だとは思いますが・・・にしても日本の国会議員は「権力の雑兵」以上の存在になろうとする人が少ないですねえ。
(渡米が報道されてないだけかも知れませんが)

と言うか、やっぱりTVが・・・ですよね。
Webは紙媒体では以前から古森さんはじめ、宮崎正弘さん他保守論壇の皆様が、こういう危険性は訴えてるわけですから。

(後、支那にコンサルタント職とか与えられているアメリカの「民主主義を裏切った金の亡者達」については、iza語辞典でまとめて行くとかが取り敢えず出来る、識別するための第一歩なんでしょうか?)

日本人に関する誤解を解くためにも「日本企業はアメリカ人ともともに歩んで行こうと思っている」と言う無言の主張を、トヨタが米国工場を閉鎖しないことで、示して欲しいのですが・・・こういうときに限って、自民党経団連もまったく動かないのでしょうね。
(支那自動車産業が米国に工場を作るとはまったく思えず、同盟国の重要性を示せ、またさらに踏み込んだ二国間互恵経済協定を締結する良い機会だと思うのですが。オバマには「日本との同盟を強化することこそが突破口」と思わせなきゃいけません!)

と、こんなこと考えてみました。

 
 

2009/07/04 12:54

Commented by かわら屋「たいせい」 さん

 加工貿易が大きな国の成り立ちの中に組み込まれている現在の日本と言うことを考えれば、ブロック経済化に繋がる「東アジア共同体」は懐疑的な思いで見ています。
 ある意味EUにおける英国の生き方に大きく見習うべきもので、民主党の動きは与党に対してスローガン的に対立軸を生み出したいが為だけのさほど検討がされた結果ではないと感じています。(もしや中共の手が民主党内に伸びているのか?)
 「自由と繁栄の弧」のほうが遙かに現実的かつ壮大なのではないでしょうか?

PS.
 「大東亜共栄圏」というのも壮大なテーマや有色人種国家のあるべき姿は別問題として、植民地単位でのプロック経済化や日本封じ込めを直接的な切っ掛けとして動き出した物だと認識しています。
 その道を中共の思惑が渦巻く中で、日本が選ぶかどうか?という問題でしょうね。

 
 

2009/07/04 13:27

Commented by venom さん

韓国で、ノムヒョン政権が鳴り物入りで推進した、開城(ケソン)工業団地。 今では韓国人職員が北に抑留されたり、北が土地使用料の大幅値上げを強要したりして、暗雲が立ち込めてますが・・・

かつては、南北和解の象徴としてもてはやされたもんです。 米韓のFTA交渉が進んだときは、開城工業団地の製品を、北朝鮮製ではなく韓国製として扱うように要求したのは痛かったですな。 アメリカの経済制裁を、なしくずしにしてやろうという意図が見え見えでしたから。

東アジア共同体? 天安門事件の後、中国は欧米の経済制裁を食らいましたが、日本懐柔を突破口にして制裁から抜け出しましたね。 台湾経済は中国依存が深まり、かつての独立派が後退してしまった。 日本経済が中国への依存を深めれば、中国は何があっても世界から経済制裁を食らうことはない、と計算してるんじゃないでしょうか? 

 
 

2009/07/04 14:43

Commented by iza0517yamato さん

 古森さんこんにちは。
 正論8月号のNHK特集「私が抗議デモに共感した理由」と今日の産経本紙コラム<緯度経度>「米公聴会での日本核武装論議」を拝読しました。
 NHKの件も、訴訟件数が第一次で約8,400もあり、まだまだ増えつつあるとのこと。「NHKの大罪」に開き直ることなく素直に謝ればよいものを。いよいよ面白くなって来ました。
 非核3原則の他に核武装の論議もしてはならないという4原則まである日本。アメリカにしてもらうとは恥ずかしい限りです。早く普通の国にしなければならないことを痛感します。そのためには、政界再編で真の保守政党ができることしかありません。
 

 
 

2009/07/04 14:57

Commented by leny さん

こんにちはぁ。TB付けておいて急な外出でコメントが後回しになっちゃいました。すいません。

「東アジア共同体」って言うのは基本的に中共の国家戦略の一つです。日本側はこれに相乗りしています。単に、いつものパターンで「中国市場の地盤確保に乗り遅れるな!!」だけと見ることも出来ます。

これが馬鹿げているのは、中国には「財産権」と言う概念が無く、当然「知的所有権」の概念も無く、株式の所有からして自民解放軍や共産党が保有し、平気で「財産権」を蹂躙してくる点を忘れている事です。

消費市場としてリンクしていますが、資本主義とも民主主義とも異質な世界です。これは民間のレベルの思考方法も同様です。このような世界と制度面で法的にリンクした場合、中共に侵されるか、中共を侵すかどちからが実現可能性が高いか?と言ったら、現状では中共に侵される可能性の方が高いでしょう。

もう少し深く見ると、バカでもお調子者でもない、「東アジア共同体」を推進する日本側の有能なメンバーには、中共の支配する中国が、市場経済や民主主義へ移行する過程にあると認識している点が見えてきます。かなり「楽観的」に見ています。

そこへ日本が加わる事で、中国は中共の支配力が低下し、市場経済がより浸透し、資本主義と民主主義が確立されていくだろう、と言う希望的観測が見て取れます。

ありえません。(-。-)y-゜゜゜ 天安門事件ひとつで分かるでしょうに。江沢民系が座して大人しくしている訳がありません。人民が流民化しない限り、軍の力は安定したままです。

現実を見据えて、危険で冒険的アプローチに国を巻き込まないでもらいたいものですね。本当に、いい加減にして欲しいです。

 
 

2009/07/04 19:53

Commented by mutimsa さん

 風土も考え方も違う中共や朝鮮半島と抱く幻想はとても大人のなすこととは思えません。
 せめて、台湾・東南アジアとはタッグを組んでやっていきたい。
やはり味方と協働するのはいいと思います。

 
 

2009/07/04 20:00

Commented by mutimsa さん

 漢民族を元の万里の長城内に帰ってもらう意味での共同体構想は、
世界的な平和構築のためにとても有効で、欧米・中東・アフリカの
賛同も得られ易いと思います。
 もちろん、日本が中共や北朝鮮ロシアへ抑止力として
核を装備することに抵抗はありません。
 反日反対勢力がもっとも厄介な事案であります。
戦後、60年の教育をもとに戻すには60年近い再教育が
必要でしょうが、あったことの事実を流れに沿って、
子供たち自分たちに知らしめるだけなのにこうも抵抗があるとは。

 
 

2009/07/04 20:52

Commented by 古森義久 さん

mutimsa さん

東アジアの諸国が経済面で協力を強めようという次元の国家間提携なら理解できますが、いったん政治面をみると、鳥肌が立ちますね。

 
 

2009/07/04 20:53

Commented by 古森義久 さん

leny さん

中国が主唱する構想であること、間違いありません。

要するにアジアからアメリカを追い出そうという企みですね。

 
 

2009/07/04 20:57

Commented by 古森義久 さん

iza0517yamato さん

こんどの総選挙でたとえ自民党が負けても、自民党内の社会党的勢力を切るのに好機となるかもしれませんね。

加藤紘一さんが活躍すればするほど、「政策の差による政界再編成」の必要が明示されるので、もっと出てきてほしいくらいです。政界再編成のポスターボーイといえましょうか。(ボーイというのは失礼かな)

 
 

2009/07/04 21:00

Commented by 古森義久 さん

かわら屋「たいせい」 さん

いまの民主党が「東アジア共同体」についてさほどの政策研究もせずに、なんとなく賛同しているようだというご指摘、そのとおりかもしれませんね。

しかし一旦、マニフェスト的な公約に入ってしまうと、引っ込みがつかず、動いていく懸念もあります。

 
 
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