番組紹介
■大ヒットシリーズ『救命病棟24時』が帰ってきます!
江口洋介演じる進藤一生と松嶋菜々子演じる小島楓という2人の救命のスペシャリストを主人公に、救命医療の現場を描いたドラマ『救命病棟24時』は、過去3作品の平均視聴率が20%超えという大ヒットシリーズ。10年前に始まったこのドラマは、その時代時代の救命医療における問題点をベースに、それぞれ独自の切り口をもって放送してきました。
1999年の第1シリーズでは、“24時”というタイトルが示すように、眠らない大都市の救命センターに勤務する医師たちの過酷な日常と人間模様を。 2001年の第2シリーズでは、新設された救命センターでの救命医たちのチームワークができるまでの人間模様、さらに医大の派閥抗争などを描き、2005 年の第3シリーズでは、大規模災害時の救命医療をテーマに、東京が大震災に見舞われるという究極の状態で戦う救命医たちの姿を描いてきました。そしていよいよ2009年夏、待望の第4シリーズが始まります。
■第4シリーズのテーマは“救命救急の崩壊”
医師不足、病床不足、救急車のたらい回し、コンビニ化する深夜の外来救命、モンスターペイシェント、医療ミス、医療裁判…。日本の救命救急は、疲弊しきっています。人を救うはずの救命医自身が救われていないのです。
第4シリーズでは、そういった“救命救急の崩壊”をテーマに掲げます。慢性的な人員不足による激務で心身ともに消耗した救命医たちが、次々に辞職するという事態が日本各地で起こっている現状をベースに、医師たちのドラマをリアリティをもって描いていきます。
このドラマが、日本の病院が直面している救命救急医療の問題に人々が目を向けるきっかけになればと考えています。
あらすじ
専門医不足の救命センターは、進藤(江口)と楓(松嶋)でなんとかやっている状況だった。 :左から、松嶋菜々子、江口洋介
救命センターは、進藤(江口洋介)と楓(松嶋菜々子)を中心になんとか回ってはいるものの、せめてあと1人は専門の救急医が必要だと澤井(ユースケ・サンタマリア)は病院へ働きかけ、体制を立て直すことを宣言する。
事故で重傷を負い、運び込まれた患者のバイタルチェックをしている千夏(北乃きい)のところへ、元救急医の花輪(板尾創路)がふらりと現れ、いつもの軽口をたたきながら、さりげなくアドバイスをして去って行った。その様子を見ていた進藤は、過去のカルテを閲覧し、花輪の救急医としての実績を確認する。
花輪はかつての医局長・大山(築出静夫)の病室を訪れていた。自分が救命センターを辞めたことで、他の医師たちの負担が増え、大山が倒れたと責任を感じている。そんな花輪を大山の妻・芙美子(小林かおり)は慰める。
外来で意識がもうろうとした初老の男性を診ている研修医の工藤(石田卓也)。脳梗塞と診断し、患者を放射線科へ運ぶ。しかし看護師の紗江子(木村多江)が、糖尿病の低血糖の症状であることを指摘する。澤井は救急看護認定看護師の資格を持つ紗江子を救命センターへ配置換えしようとするが、5歳の息子を1人で育てている紗江子は応えることができない。
交通事故で親子3人が運び込まれて来た。医師、看護師全員で処置に当たっている中、さらにもう1人の受け入れ要請があり、楓が受ける。ところが、ICUで千夏が診ていた患者が急変して…!?