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112番目の元素認定 命名候補「コペルニシウム」

2009年8月24日14時1分

写真:コペルニクスの肖像画コペルニクスの肖像画

 【ワシントン=勝田敏彦】この世に存在する元素の数が112に増えた。ドイツで見つかった原子番号112番の元素の存在が日本の研究などで再確認され、国際機関が公式に認めた。名前が決定されたのちに、理科の教科書の周期表の記述なども書き換えられることになる。

 この元素は、96年にドイツ・重イオン科学研究所(GSI)などの国際チームが合成した。短時間しか存在できないことなどから再現実験が難しく、確認に時間がかかっていた。しかし04年、日本の理化学研究所のチームも合成に成功して07年に発表。これらを受けて認定機関である国際純正及び応用化学連合(IUPAC)が今年5月、公式に認めた文書を発行した。

 現在、命名の手続きに入っており、「コペルニシウム」が提案されている。GSIのホフマン教授が「私たちの世界観を変えた傑出した科学者の名をたたえる」とし、地動説を提唱したことで有名なポーランドの天文学者コペルニクスにちなんだ名前。意見募集などを経て、数カ月後にIUPACが最終決定する。

 元素の数が増えるのは、04年のレントゲニウム(原子番号111番)の認定以来になる。

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