2009年8月23日21時6分
日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」が虚偽の証言をもとに岐阜県に裏金があると誤って報じた問題で、日テレは23日の「バンキシャ!」内で、誤報を検証した結果の要旨を放送した。久保伸太郎・前社長や足立久男・前報道局長ら当時の幹部が誤報を謝罪。すでに行った訂正放送が不適切だったことも認めた。
番組後半に「検証特集 誤報はなぜ起きたか」として約30分放送した。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会の勧告に触れつつ、誤報の原因と再発防止策を説明した。
冒頭で久保前社長が陳謝し、「上司と部下の間の報告・連絡・相談、上司による判断と指示、担当者同士の情報や意見交換などについて、いずれも基本中の基本をおろそかにしていた」と総括した。
誤報の原因としては(1)インターネットで情報提供者を募った(2)情報提供者の要求に従い裏付け取材を放棄した(3)放送日ありきで取材にあたった(4)取材結果に対する現場の不安がプロデューサーに伝わらなかった、などを挙げた。
誤報は昨年11月に放送された。岐阜県の土木事務所が架空工事を発注して裏金をつくっているという元土木建設会社役員の話を匿名で紹介したが、これはすべて元役員の作り話だった。放送倫理上の重大な問題があったとしてBPOの同委員会が検証番組づくりを勧告していた。(赤田康和、高津祐典)