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・1947 95-11-05 05:51 カマヤン スーパーコミックシティ逮捕の件

失礼いたします。
スーパーコミックシティでの逮捕の件、蒸し返します。

            *    *    *

金欠で酷いもんだ、と友人に言ったら、「なら、商業誌なんかやってる場合じゃないだろ」、と言われました。     世の中は矛盾に満ちている。

なんか、このごろ、嬉しくない事が多い。皆様、如何お過ごしでしょう。

例のSCCでの逮捕に関して、コミケカタログとは別な切り口で書いた物、
「リトルリップス・3」(東京三世社)というロリータマニア誌にのっけました。
ロリが嫌いではない方、よろしければ読んでみて下さい。
それをそのままUPしよかなとも思ったんですけど、
MS−DOSで書いた物ではないので…


以前、カタログ、ならびに、ここのボードでUPしたもののなかで、書き落とした件があった事が、私宛に手紙下さった方の指摘で判明しました。

         *夏コミカタログに書き落とした事
      

「SCCでの逮捕のさい、通報の前に、会場=SCC運営陣から、サークル宛に
注意や警告のようなものがあったのか」、という質問が複数有りました。

お答えします。 そういったものはありませんでした。
より、正確な言い方をしますと、注意に似た物と通報による警察官の導入が
ほぼ同時にありました。

「会場側が警告したにも関わらず、あくまで販売しようとしていたので、
しかたなく通報に至った」
という、コミックシティ運営陣関係者による、願望に塗り固められた虚偽の説明が周辺に対して行われていたようです。「そうだったらいいよなあ、だったら、悪いのはあくまでサークルの方だもんなあ」という。現実に起きた事からは、遠く離れた虚偽と願望が。


          * シティに対して思う事

念のため書いておきますけど、私は別に「シティ」というイベントに対しては、なんら感情を持つ者ではありませんでした。
それは、今でも基本的には変わっていないのだけど、シティのその後の行動などを見るにどうにも大人のイベンターによるものではないように見受けられる部分が感じられはします。逮捕事件後、結局の所、シティからの自発的な発表のようなものは今に至るもないように思えるのですが、どうなんでしょう。
自発的発表がないのなら、「マンボウ」あたりがそのあたりの公的見解を求めに行くべきと思いますが、「マンボウ」も真に同人誌界全体を守るための組織として機能したいと
いう気持ちがあるのならば、これ以上遅くならないうちにそういう行動をとって欲しいです。
シティは逮捕拘留中のA氏に対して謝罪を求めたそうです。A氏から謝罪されたから、それでこの件は「不問にしてやる」とでも言うつもりなのでしょうか。だとしたら、ふざけた話です。そのために「前歴」(註・前科にあらず)のついてしまった私に対しては、
どう言うつもりなんでしょう。(蛇足ですが、A氏はとおの昔に出所しています)


逮捕された際にね、会場の方から、まずは注意警告がきて、場合によっては、一時没収、そのうえで主宰者に対して事情説明を求め、さらにそれでも話し合いがつかなかったのなら、会場は警察に通報して構わないと思いますよ。というより、そうだったなら、ぜひとも通報するべきだ、といえるでしょう。
SCCではそういった経緯が全くなされていませんで、そこがものすごい問題でして、
私も夏コミのカタログに書いたさい、その点を強調するべきだったのですが、
当事者にとっては余りに当然すぎる事でしたので、誤解を生む書き方をしてしまった事、反省と後悔をしています。


                             
「リトルリップス3」に書いた内容は、主に留置所内での生活と、留置所内で知り合った人々に関してです。
連日のオウムの報道などをご覧になる一助にもなろうかと思われます。


           * カタログに載った経緯

夏コミカタログにおいて、必要以上に留置所内の事を書いた事に関し、
疑問を持たれた方も多いと思います。

あの部分に関しては、当初、シティに対して批判を入れるべきかどうかで
もめていたのです。
私は、シティの側を批判するべきではないし、また自分はそんな事を言える立場にはない、と考えていました。

カタログに載せたSCCでの逮捕の報告書は、自分だけからの主観では絶対に片寄りが出るだろうし、また、読者がそれを読む事に寄ってどのような反応を見せるか予想が
つきませんし、そもそも、一般の方がどの程度SCCでの逮捕の事を知っている、
あるいは興味を持っているのか分からないところが多々ありましたので、
複数の人に監修をお願いしました。
その監修者の一人が、シティへの批判を入れるべきだと主張し、実際私は、夏コミのカタログに載せる前、テナッセンやメンズコミックなどで発表した文章に関しては、その主張を取り入れてありました。

しかしながらその主張は必ずしも私が心底訴えたいという類のものではなく、
自分の義務は、あくまで逮捕に関しての事実報告にありましたので、夏コミの
カタログ誌上にて発表する際には、あえて自分の考えを押し通し、シティに対する非難の存在していた部分を、留置所内での生活内容に書き換えました。

夏コミカタログでの報告は、以上のような経緯を経ていました。


          * 自分とA氏の責任と、それに対する考え方

自分自身に、報告の義務はあったと思います。
A氏の目の届かないパソコンネット上でA氏の非難をしたくはありませんが、
本来、もっとも同人誌業界関係者に対し、報告の義務があったのは、彼のはずでした。
しかしながら彼はその義務を放棄しました。

A氏…いや、もうこんな呼び方はやめましょう。

彼のペンネームは 北のりゆき と言います。

彼は「今回の事件を利用して有名になる」と私に言いましたので、その望みをかなえてあげましょう。私は、問題点を明瞭化するのが好きです。匿名でなければいけない理由の
いくつかはなくなったと思いますし、いたずらに彼をかばってやる義務もありません。

私の主宰するサークル「おもいつき」の連絡先には、長く彼の名前が使用されていました。「おもいつき」は、彼から連絡先をかりていたのです。そのため、私と彼をごっちゃに考える方も多くいましたし、今も多く存在すると思います。

念のため、現在の私の連絡先を以下に示しておきます。

〒180 東京都新宿区西新宿7ー3ー10 山京ビル503ー50 鎌倉圭悟

ご質問、ご批判はこちらまでおよせください。それが、筋の通っているものである限りは、謹んで承ります。


正確に言うと、北氏は、自分のサークルの読者にだけは、経緯の説明をしていました。

「冥土通信」というチラシでして、その終刊号で、経緯の説明をしていました。
しかしながら、ここにも、事実に反する記点があります。


〉「ですからコミケットカタログに鎌倉君が書いた『スーパーコミックシティにおける逮捕』で、『A氏には事の重大性が分かっていない』というような事を書かれてしまいました。彼がこの文を書いたときには監獄に入っていましたし、第一このことはそういう問題ではないと思います。いずれにせよ、このような事情で事件後ただちに適切な対応をとることが出来ず、さらに大勢の方々に多大なご迷惑をおかけしたことをおわびします。」


口先だけの、大嘘じゃ。事実の歪曲がある。
SCCの逮捕に関しての報告は、北のりゆき氏にも依頼が行ったのです。彼が、「そんなカッコの悪い事、誰がするものか、するのは馬鹿だ」と言ってその義務を果たそうとしなかったので、私が代わりに書いたのです。そうやって、己が果たすべき義務から逃れ、
不誠実な態度をとることに対して、「分かっていない」と評したのです。

実際問題、あの逮捕の事件は、場合によっては、同人誌界そのものの存亡に関わったであろうと考えられましたので、事件を起こした張本人でありながら、黙して語らず、
「同人誌界なんかどうなったってしるものか、所詮遊びじゃないか」と私に言った彼の態度に対し、私が怒りを抑えていたのは、彼に対して甘すぎたようにも思います。


彼の言う、「そういう問題ではない」とは、どういう意味なのか、「そういう問題」とは、どういう問題だと認識しているのか、彼にとって、いちばん大きい問題は、逮捕後発覚した、「持っている事だけで有罪になるもの」の所持によって再逮捕され、その裁判が
実刑になるかどうか、そのことが北のりゆき氏にとっては最大の関心事であって、しかしながら、それこそ自業自得というものであろう。だからこそ、「同人誌界なんてどうなってもいい」などと言えるのだろう。

       
                        
上記文章を書くうちに怒りがこみ上げてきてしまいました。

北のりゆき氏の嘘は、先ほどの中に、まだあります。

〉「事件後ただちに適切な対応を」

事件の後、何一つとして対応していないだろうが。私が行くべきだと言った事情説明会の類はすべて、「そんなみっともない事が出来るか」とことわり、同人誌印刷屋業界でも迷惑している、という話を聞いても謝罪の一つどころか、どういう状況になっているのか聞こうともしない。私が説明しても、自分の事で頭が一杯だと居直る。私の方も、危なっかしい業界で生きて行こうとしていた矢先だけに、事件のおかげで、最低2人に迷惑をかけたのに、そんなのは自分の知った事ではないと言い、彼自身、彼の逮捕中の発言により、彼が恩義を感じるべき人物の逮捕にまで至ったと言うのに、根拠のない噂がめぐって私の方の業界の人間がその人物を「売った」という話にすらなっている。
逮捕時となりにいたサークルにその後謝罪に言ったか、あんたは。俺は行ったぞ。
マイナー雑誌各誌でSCCの事がとりあげられ、不安と憶測が飛び交ったときに
あんたは既に釈放されていただろうが。にもかかわらず、それらの雑誌に対して
事情説明したのはどうして俺だったんだ、あんたが片っ端から無視を決め込み、
私に対しても「君はねえ、ほとぼりが冷めるまで田舎にでも帰っているべきだよ」
などと下らないアドバイスをして、それが適切な態度か。


失礼、どうにも感情的になってしまいました。       
          
          *     *     *

昨日、11月3日のコミティアで、随分と久しぶりに北のりゆき氏に会った。

彼はユニークな視点を持つ人物で、愛敬があり、企画・編集のセンスは優れたものを持っていた。私は、彼の才能が好きだった。私は、彼の同人誌の愛読者であった事から、漫画家への道が開かれた。私にとって彼は、恩人であり、しっかりとした漫画への批評眼を持つ、またと得難いアドバイサーであり、同人誌活動の相棒であり、そしてたぶん、親友だった。


だが、もう、同じ道は歩めない。


11/23 のレヴォリューションの申込は、事件前に行ったものだった。
そのため、彼のサークルと隣あわせになっている。(合体解消の連絡はしたのだけれど)
当日は、そこのブースにぴりぴりとした緊張が走ってしまうかも知れませんが、
あらかじめ、そのこと、お詫びしておきます。


                             
私にとってSCCでの出来事は精算されきっていません。

彼にとっては、あくまで「みっともない、恥ずかしかった事」であったようですが。

自分自身が捕まったことにより、どこに迷惑が掛かるか、いかに迷惑をかけないようにするか、いったんかけてしまったものを、どのように謝罪するべきか、これらの事に対し、私は私なりに思い悩み考え、そして、少なくとも、逃げる事だけはするまいと考えました。断罪されるべきは、謹んでその糾弾を受けようと考えていました。
そして、少なくとも自分は逃げてはいなかったつもりです。

北のりゆき氏は、ひたすらに、その「義務」と私が考えるものから逃げ回っていました。
それは、不誠実であると私は考えます。

コミティア会場にて、彼は「君は要領が悪い」と私を侮辱しました。
それを本心であると感じたが故に、私は彼に、本来彼が感じなくてはならない
責任を負わせたいと思います。

11月23日 コミックレヴォリューション18

私はビビューンの間 Q−1B「おもいつき」にてロリータ同人誌を置いています。

北のりゆき氏はその隣、Q−1A「遊撃隊と冥土出版」にいます。

真意を問いつめる勇気のある方は、問いつめて下さい。
私の書き込みが、気に触られた方は、私におっしゃって下さい。

少なくとも私は逃げません。



なお、逮捕がらみで、嫌な事が身辺で随分後々まで続きましたが、
それらの事はまとめて冬コミに1冊同人誌にまとめ、発表するつもりでいます。
私たちのせいで、迷惑をおかけした方々、ぜひともご連絡を下さい。


北のりゆき氏もおそらく似たような本を出すでしょう。
彼のサークル名は、冬コミ時には、「牢名主」となるそうです。

そういうことのできるセンスは、私にはありません。

                            鎌倉圭悟

長文でしたが、以上となります。

転載は歓迎いたします。いえ、ぜひとも転載されて下さい。
お願いいたします。









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