地籍公簿未登録の島々、今になって登録する理由(上)
韓国政府が本格的に無人島の管理に乗り出した。国土海洋部は、韓国の領海内にあるにもかかわらず登録されていない島を調査し、地籍公簿に登録する作業を本格的に推進すると発表した(チョソン・ドットコム6月24日付既報)。
済州道北済州郡楸子面礼草里山121番地に、泗水島という島がある。海岸線がほとんど岩壁の島で、ヤブツバキ、ホオノキ、ヤブニッケイといった常緑広葉樹が森林を形成している。この島に生息するカラスバト、オオミズナギドリなどの海鳥は、天然記念物第333号に指定されている。
一方、全羅南道莞島郡所安面唐寺里山26番地には、チャンス島がある。周辺の海はイシモチ、マグロ、ブリ、タイなどが多く獲れる好漁場だ。しかし歳月が流れる中で、人々はあるとんでもない事実を知ることになった。この二つの島が同じ島だったというのだ。
一体どういうことなのか。「泗水島」は1919年、日帝の土地調査令によって登録されたが、79年にこの島を未登録の島と誤って判断し、莞島郡に属する島として再登録したというわけだ。「泗水島(チャンス島)はわれらの地」「操業権を保障せよ」という言葉が飛び交い、20年にもわたる争いの末、昨年12月に憲法裁判所は済州道の手を上げた。
GPS(衛星利用測位システム)を使用しなかった当時の大ざっぱな測量方法では、重複登録を防止するすべはなく、正確な面積を算出することもできなかった。1919年の泗水島の面積は6万9223平方メートルだったが、2005年にGPS測量で再調査したところ、13万8701平方メートルであることが分かった。86年で島の広さが2倍以上に増えたというわけだ。
「地籍公簿」は、地籍(土地に関するあらゆる事項を登録した記録)を明確にするために登録を行う土地・林野台帳や地籍図、林野図などを総称した呼び名だ。韓国の地籍公簿は1世紀前の1910年代、日帝によって作成されたものが依然として基本となっている。
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