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【静岡】

肺炎球菌ワクチン接種を 『死亡や重症化を抑制』

2009年8月20日

県西部浜松医療センター・矢野邦夫副院長が呼び掛け

 国内3人目の死者が出て、感染拡大が懸念される新型インフルエンザ。予防するワクチンはまだないが、感染症に詳しい県西部浜松医療センター(浜松市中区)の矢野邦夫副院長は「肺炎球菌による感染症を予防するワクチンが有効」と接種を呼びかけている。

 矢野副院長は「死亡例を見ると、インフルエンザに感染して肺炎球菌による感染症を併発し、亡くなっている」と肺炎球菌に注目。「肺炎球菌ワクチンで、新型インフルエンザに感染しても、死亡や重症化を抑制できる」と指摘する。

 新型インフルエンザによる死者の多くは、腎臓疾患など持病がある人とみられているが、こうした場合でも「肺炎球菌ワクチンの接種は問題ない」という。

 同センターは新型の流行を見越して6月から肺炎球菌ワクチン接種を推奨しており、月平均の接種人数は従来の1人から20人に増加しているという。

 矢野副院長は予防法を周知する必要性も訴えている。主な感染経路を「飛沫(ひまつ)を直接的、間接的に受けた手が、目や口の粘膜に触れること」と指摘して「頻繁な手洗いが有効だ」と話している。

 

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