飢人地蔵尊夏祭(1)
今年も飢人(うえにん)地蔵尊夏祭に行った。
川端飢人地蔵尊は博多川べりにある。
多くの人が手を合わせ、蝋燭の炎がゆらめく。
お坊さんが法要していた。
飢人地蔵は、江戸時代・享保の大飢饉で亡くなった人の供養のためにつくられた。長雨、害虫の発生で大凶作となり、博多や周辺の人々が飢えと病で倒れていったのである。その数、約6,000人。博多の人口の3分の1にものぼったそうだ。
どこかから辿り着き、行き倒れになった人もいただろう。どこの誰とも知られず、骸(むくろ)になった人も。
270年前の大飢饉と、そして63年前の博多・福岡で焼夷弾に焼かれて命を落とした人々を想いながら、博多川に灯籠を浮かべる一夜だった。
| 固定リンク
「地域・歴史」カテゴリの記事
- 博多祇園山笠--山笠を支える加勢町・加勢衆(2009.07.18)
- 博多祇園山笠--山の標題もいろいろ(2009.07.17)
- 博多祇園山笠--子ども山笠(2009.07.10)
- 博多祇園山笠--追い山2009(3)走る飾り山(2009.07.16)
- 博多祇園山笠--追い山2009(2)大博通り(2009.07.16)
コメント