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【プロ野球】

楽天にカツ丼騒動 連勝も6でストップ

2009年8月23日 紙面から

◆オリックス10−0楽天

 敗戦が頭の隅を、よぎっていた。楽天の野村監督は「きょうはアカンと思っていた」と先発として送り出した藤原の不調を予想していた。午後4時すぎ、Kスタ宮城の選手食堂。指揮官が足を踏み入れると、ソースカツ丼をむさぼり食ってる藤原の姿が目に飛び込んできたという。

 「試合前にカツ丼をバカバカ食うってどういうことや。血液がみな、そっちにいっちゃう。身も心もハングリーにしとかんといかん」

 悪い予感は当たる。初回、藤原は先頭の坂口から3連打を浴びて2失点。4回には3連続四球をきっかけに3点を失った。この回途中で降板するまでに、6安打5四死球で5失点。自滅した藤原は野村監督からベンチ内で「食い過ぎや」と厳しく説教された。

 だが試合前、実際に藤原が口にしていたのは、クリームパスタとサラダ。野村監督が勘違いしたらしく、ぬれぎぬを着せられた藤原は「監督と食堂で会ったけど、カツ丼は食べてません」と申し訳なさそうに否定した。チームの連勝は6で止まり、5割に逆戻り。あらぬカツ丼騒動を巻き起こした野村監督は「力がないんだから下がることはあっても上がることはないよ」と消沈していた。 (永山陽平)

 

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