女王・多田あ然…知らぬ間に暫定王座戦

前日計量を一発パスした王者・多田悦子（左）と挑戦者ヤニ・ゴーキャットジム Photo By スポニチ

　２３日の初防衛戦（大阪・よみうり文化ホール）に臨むＷＢＡ女子ミニマム級王者・多田悦子（２７＝フュチュール）と挑戦者ヤニ・ゴーキャットジム（２０＝タイ）が大阪市内で前日計量に臨み、両者とも４７・６キロのリミットを一発パス。挑戦者とのツーショットを求められた多田は「抱き合うん？」と言って笑わせたが、舞台裏では陣営が激怒する事態が起きていた。

　王者がケガなどで防衛戦を消化できない場合に行われる暫定王座戦が、７月３１日にトリニダード・トバゴで開催されたことが判明。多田陣営はＷＢＡ本部へ抗議したが、フチュールジムの平山会長は「興行を盛り上げるために暫定王座決定戦にしたという話だった」とあきれかえった。レフェリー、ジャッジらＷＢＡ関係者に真の王者を証明するため、「狙わずＫＯしたい」という多田には完勝が求められる。

[ 2009年08月23日 ]