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【鉄道特集】

名鉄パノラマカーにアンコール殺到 貸し切り運行で注目

2009年2月4日

営業運転最終日のパノラマカー。その後も人気は衰えず貸し切り車両として注目を集めている=2008年12月26日撮影

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 2008年末、定期営業運転から引退した名古屋鉄道のパノラマカーに、貸し切り電車としての問い合わせが相次いでいる。“名鉄の顔”が廃車になる前にもう一度乗りたいという鉄道ファンも多く、3月には貸し切り第1号の運行も決定。パノラマカー人気は、年を越しても、いまだ熱いままだ。

 パノラマカーは1961年、日本初の展望式電車として導入された。

 08年末、老朽化に伴って定期営業運転から引退し、新年度中には廃車される予定だが、同社はそれまでの間、イベント電車として活用する考えを示している。

 これを受けて、鉄道ファンの団体や県内の事業者などから主催イベントでの使用の打診が続いている。既に3月から5月にかけて数件の貸し切りの予約が入っている。

 貸し切り運行は、4両編成の定員数(400人分)の乗車区間分の運賃(最低は33万6000円)を払えば可能。事前に同社が許可すれば、先頭車の前面にオリジナルの行き先看板も装着できる。

 ただ、現在のダイヤの合間を縫って臨時列車を走らせるのは至難の業だ。臨時運行に掛かる手間と経費を考えると、貸し切り運行は「ファンサービス」(同社営業部)の側面が強いという。

 名鉄も独自の企画として、行き先の分からないミステリー運行などが可能かどうかを検討中。個人でも乗車できるような形態での開催を計画している。

 (黒谷正人)

 

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